「アイズ(1978)」のストーリー

大都会ニューヨーク。一流ファッション女性カメラマンのローラ(フェイ・ダナウェイ)は「ローラ・マースの眼」という写真集を発行し、出版記念をかねた写真展を開く。暴力とセックスをテーマにした現実とも幻想ともつかぬローラの作品に人々の好奇の目が集中する。ちょうどそんな時、写真集の発行者ドリス(メッグ・マンディ)が殺されたというニュースが入る。茫然とするローラ。彼女は、前の晩これと同じような夢をみていたのだ。事件の翌日、カメラのファインダーをのぞいていたローラは、再び誰かが殺されるまぼろしをみる。事実、今度はフォト・ギャラリーの女経営者エレーヌ(ローズ・グレゴリオ)が絞殺される。警察は2つの殺人が同一犯人によるものとみて、次々に関係者を取り調べる。モデルのミシェル(リサ・テイラー)とルル(ダーレーン・フリューゲル)、ミシェルの恋人ロバート(スティーヴ・マラチャック)、ローラのマネージャーのドナルド(ルネ・オーベルジョノワ)。ローラの運転手トミー(ブラッド・ダリフ)等、皆怪しかったが、それぞれにアリバイがあった。ローラ担当の刑事ネビル(トミー・リー・ジョーンズ)は、ローラの見た幻想を彼女の口から聞き、興味を示す。この2人のやりとりをうかがう人物がいた。ローラの前夫マイケル(ポール・ジュリア)で、彼は死んだエレーヌの愛人だったが、今でもローラを愛していた。夜もふけた頃、暗室で仕事をしていたローラは再び幻想に襲われ、ルルとミシェルのアパートに向かうが、その時すでに2人は殺されていた。葬式の日、落胆するローラをネビル刑事はなぐさめ、はじめて愛をかわす。翌晩、ドナルドのバースディーパーティーが開かれローラは出席するが、そこにマイケルから自殺するという電話が入る。ドナルドがローラに変装し、張りこみの警察の眼をそらしてぬけ出すことに成功したローラは、ドナルドが殺される幻想を見る。あせった彼女は事故で気を失ってしまい、意識を取り戻した時、すでにドナルドは第5の犠牲者となっていた。その頃、警察では運転手のトミーに嫌疑をかけ、彼を追求するが、その場を逃げだしたトミーは銃弾を受けて息絶えてしまう。事件解決を知らされたローラはどうしてもトミーが犯人だとは思えず複雑な気持ちだった。やがて、危険はローラ自身にも迫ってきた。突然、彼女のアパートのキーがまわる音がし、泣き叫ぶローラ。窓ガラスが破られ、部屋に入って来たのは、なんとネビル刑事だった。この連続殺人の犯人は、実は、ネビル刑事だったのだ。幼い時、娼婦であった母親の退廃した生活をみてきたネビルはこの世から、あらゆる悪を抹殺したいと考えていた。彼はローラを取りまく退廃した世界を許すことができなかったのだ。しかしローラを殺す覚悟で来たネビルは真からローラを愛していることを知り、彼女の手をかりて、自らの命を絶つのだった。

今日は映画何の日?

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