「海と青年」のストーリー

じょう・メドウスはカンサスの平原で育ったが、年来の志望というのは船乗りになることで、そのためニューヨークへ来て船員の口を探すが見つからない。それで止むなくデューク百貨店の配達係になって働いていたが、その店の売子ヘレンは一目見て彼を好きになった。彼女は友人のジーンと2人で教会へ行き、立派な青年に会えるように祈願した翌日ジョウに逢ったので、彼を好きになってしまったのである。しかしジョウは女が居ては船員になる志望の妨げになるので、少しも彼女の心を汲んでやらなかった。ヘレンは何とかして彼の心を捉えようと色々作を用いたが、ジョウの決心は堅かった。その内に彼は船員紹介所のウォルター船長の世話で中国行きの船に乗り込むことになった。店員慰安会のピクニックが催されたときヘレンはメリヴェル夫人の結婚衣装を届けるように命ぜられたが、行く暇がなかったので衣装を持ったまま海岸へ行った。そしてせめてその衣装を身につけてジョウと別れようとした。彼女の美しさといじらしさにジョウも心を惹かれたが、汽笛の音を聞くと急に目が覚めた気持ちになり、しかも彼女がまた策を弄して自分を引止めようとしたものだと考え、彼女を罵って立ち去った。折柄雨が降りだしたので、ヘレンの着けた衣装は泥にまみれてしまった。夫人の結婚式は明日である。衣装の修繕ができるまで日取りを延ばさせないと、彼女は店にも居られなくなる。ヘレンは満策を尽くしたが無駄であった。それを知ったジョウは、中国行きの船へ乗り込む途中、花婿となる男に逢って殴り付けたので、そのため式は延期されることになった。ヘレンはジョウのやったことだと思って波止場へ駆けつける。ところが彼はそんなことで手間取って船に乗遅れた。そして彼がランチで追掛けようとしたとき、ヘレンがそれに飛び乗ったので、さすがのジョウもついに決心を変えねばならなかった。

今日は映画何の日?

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