解説
「ビートルジュース」「バットマン(1989)」のヒットメーカー、ティム・バートンの監督の実写第2作に当たる短編。ディズニー・スタジオでアニメーターを務めていた当時25歳のバートンが、「フランケンシュタイン(1931)」などのユニヴァーサル映画のホラー・フィルムの世界にオマージュを捧げた、コメディ・タッチの一編。当初、ディズニーのアニメ作品の併映用として100万ドルを投じて製作されたが、ディズニー・カラーとあまりに違いすぎるため、短期間の劇場公開と一部の映画祭で上映されただけで、長い間幻の作品となっていた。のちのバートン作品に見られるビジュアル・センスが、既に随所に見られるのが興味深い。日本では東京と大阪のみ、バートン製作の「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と同時上映された。監督・原案はティム・バートン。脚本はレニー・リップス、製作はジュリー・ヒックソン、撮影はトーマス・アッカーマン。音楽は「恋愛の法則」のマイケル・コンヴァーティノと「フリント・ストーン モダン石器時代」のデイヴィッド・ニューマンのコンビ。出演は「ネバーエンディング・ストーリー」のバレット・オリヴァー、「ポパイ」のシェリー・デュヴァル、「ホーム・アローン」のダニエル・スターンほか。
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「フランケンウィニー(1984)」のストーリー
ヴィクター・フランケンシュタイン少年(バレット・オリヴァー)は、可愛がっていたブルテリア犬のスパーキーが車に轢かれて哀しみに暮れていた。彼はある日、学校の理科の授業で行った、蛙に電流を流す実験にヒントを得て、スパーキーを蘇生させようとする。深夜、墓地の墓を暴いて死体を継ぎ合わせ、家庭にある材料に改良を加え、嵐の夜、落雷のエネルギーを浴びさせることによってスパーキーは生き返った。ヴィクターはママのスーザン(シェリー・デュヴァル)やパパのベン(ダニエル・スターン)にも内緒で、こっそり自分の部屋でスパーキーを飼い始めた。だが、彼の留守中にスパーキーは家を抜け出す。生前とはうってかわったグロテスクな容貌に、街の人々は恐怖し大騒ぎになる。怪物扱いされたスパーキーは人々に追われ、荒野の風車小屋に逃げ込む。ヴィクターも駆けつけるが小屋が火事となって逃げ遅れ、スパーキーは彼を助けて死ぬ。街の人々はその姿に心を打たれ、車のバッテリーをスパーキーの電極に繋いで電流を流し、蘇らせた。スパーキーには、自分と同じように蘇生した″恋人″の犬もできて、めでたしめでたし。
「フランケンウィニー(1984)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「フランケンウィニー(1984)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1984 |
公開年月日 | 1994年10月22日 |
製作会社 | ウォルト・ディズニー・プロ |
配給 | ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン |
レイティング |
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