解説
パリの郊外の一軒家で生活を共にする、一人の女性と二人の男性の奇妙な愛情関係を描く。製作はミシェル・ディミトリー、監督・脚本はコリーヌ・セロー、撮影はジャン・フランソワ・ロバン、音楽はジャン・ピエール・マス、編集はソフィー・タチシェフが各々担当。出演はサミー・フレー、マリオ・ゴンザレス、クリスティーヌ・ムリーニョ、ニコール・ジャメ、ミシェル・オーモン、マテ・スーヴェルビ、マリー・テレーズ・ソシュール、アラン・サロモン、ベルナール・クロンブなど。
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「彼女と彼たち なぜ、いけないの」のストーリー
フェルナン(サミー・フレー)とルイ(マリオ・ゴンザレス)、それにアレクサ(クリスティーヌ・ムリーニョ)は、パリの郊外の一軒家で自由な共同生活を送っている。彼ら三人は、生活面での役割をうまくわかち合い、しかも一つのベッドで寝る幸福な恋人たちなのだ。しかし、三人とも個人的には悩みをかかえている。管理職の夫を持つアレクサは、彼との離婚がまだ成立しないため、時々合わなくてはいけない。フェルナンは既に離婚していたが、二人の子供は別れた妻が引き取っているため、子供に会いたくても会えない。しかし、いずれは子供といっしょに暮そうと子供部屋をつくっている。一方、ルイは、幼い頃に、母親からピアノの英才教育を施され、その影響で、音楽家になった今でも、ピアノを演奏している時に時々気が狂ったようになる。三人の生活の家計は女性のアレクサが支えており、毎日、寝たきりの老婦人の枕元で本を朗読するという仕事をしていた。そして、主婦の役割はフェルナン。彼は料理、洗濯、そして縫い物など家の中の事はなんでもこなした。そんなある日、フェルナンは、旅先でシルヴィー(ニコール・ジャメ)という若い女性と知り合い、しばらくの間彼女の母親のもとに行く。ちょうどその頃、アレクサの仕事先の老婦人が死に、生活は苦しくなっていた。フェルナンの不在は、二人を苦しめ、ついにアレクサは家を飛び出してしまう。フェルナンは、ようやくルイに探し出され、彼はシルヴィーを伴って家に戻ってきた。早速、意気投合する四人。しかし、誰も本当の三人の関係をシルヴィーに話すことはできない。そして、ついにシルヴィーは、三人が同じベッドで寝ているところを目撃し、家を去る決心をする。翌日、泣きながら荷物をまとめるシルヴィー。しかし三人の見送りを受けた彼女は、この、自由な生活を四人で暮ごした家をふり返り、また戸口の方ヘと引き返すのだった。
「彼女と彼たち なぜ、いけないの」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「彼女と彼たち なぜ、いけないの」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1977 |
公開年月日 | 1980年11月22日 |
製作会社 | ディマージュ=SND |
配給 | フランス映画社 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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