解説
ハリー・ブラウンの小説を「リオ・ブラボー」のリー・ブラケットが脚色、「レッド・ライン7000」のハワード・ホークスが監督した西部劇。撮影はホークスの懇願で8年間の引退生活からカムバックしたハロルド・ロッソン、音楽は「ロリータ」のネルソン・リドルが担当した。出演はジョン・ウェインとロバート・ミッチャムのほかに「レッド・ライン7000」の新人たちジェームズ・カーン、シャーリン・ホルト、ロバート・ドナーなど。製作はハワード・ホークス、共同製作はポール・ヘルミック。
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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89bubble93
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ミャーノフ大佐
ジョン・ウェイン主演、ロバート・ミッチャム助演、ハワード・ホークス監督の正統派西部劇。しかも、いい役側は誰も死なない。安心して観られる映画。初見だが、この西部劇のことは知っていて、タイトルから金塊探しか何かの映画と思っていた。エル・ドラドとは町の名前だったんだ。
仕事を探してエル・ドラドに来たソーントン(ジョン・ウェイン)と町の保安官J・P・ハラー(ロバート・ミッチャム)は旧知の仲。で町外れの牧場主で悪役のジェイソン一家と良い役のマクドナルド一家の争いで、2人はマクドナルド家側について...のお話。ほとんど伏線らしい伏線がなく、唯一、映画の最初の方でソーントンが撃たれた事が伏線かな。普通、こういう映画では、主人公側の人物も殺されるのだが、誰も死なない。だいたい保安官助手とか若い相棒とかが死ぬのがお定まりなんだけどなあ。こんなに全員生き残るのはかえって珍しいのでは。だから家族で観ても楽しんで観られる。
途中でソーントンと一緒に行動する若者ミシシッピがジェームズ・カーンとは。そういえば後年の顔に似ているかな。でナイフ使いで銃は使えない設定。ここで銃をしっかり習っていないから、5年後に「ゴッドファーザー」で蜂の巣になってしまうんだ。ところでナイフ投げの名人と言えば「荒野の7人」のジェームス・コバーンなんだけど。
「エル・ドラド(1966)」のストーリー
ガンファイターのコール(ジョン・ウェイン)はテキサスのエル・ドラドに久しぶりにやって来た。迎えたのはシェリフになった旧友ハラー(ロバート・ミッチャム)のライフル銃と、昔の恋人、酒場の女主人モーディー(シャーリン・ホルト)のキスだった。コールは牧場主ジェイスン(エドワード・アズナー)に頼まれ、水利権の争いの助太刀にやって来たのだ。しかしハラーがシェリフになっているのを知ると、旧友のために手を引くことにした。ジェイスンの牧場に助太刀を断わりに行った帰り、狙撃してきた男に応戦、重傷を負わせた。男はジェイスンと水利権を争っているマクドナルド(R・G・アームストロング)の息子で、彼は苦痛にたえかねて自殺した。コールは事情を説明しにマクドナルドの牧場へ行った帰り、今度はマクドナルドの娘ジョーイ(ミシェル・ケーリー)に撃たれ重傷を負った。彼女は仔細を知らなかったのだ。コールは傷がなおるとエル・ドラドを去ったが、マクロード(クリストファー・ジョージ)というガンマンがジェイスンにやとわれ、エル・ドラドへ行くことを知り、ハラーの身を案じて再びエル・ドラドへ戻った。マクロードはマクドナルド一家にいやがらせをはじめ、町には銃弾が飛びかった。結果は、ジェイスン側にマクドナルドの息子ソール(ロバート・ロスウェル)が捕らえられ、水利権の書類との引きかえを要求される破目になってしまった。情勢はマクドナルド一家に不利となった。そこで最後の決戦が開始されることになった。コールは古傷でまだ体の自由がきかなかったが、マクロードを撃ち倒した。ハラーたちはソールを助けだした。ジョーイはコールを狙ったジェイスンを撃ち倒した。翌日、エル・ドラドには平和がよみがえった。コールはモーディーと、コールに手助けしたミシシッピー(ジェームズ・カーン)はジョーイと結ばれることになった。
「エル・ドラド(1966)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「エル・ドラド(1966)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 西部劇 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1966 |
製作会社 | パラマウント |
配給 | パラマウント |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |