解説
激しい恋におちた男女の狂気なまでの愛の情熱を描く。製作はヤニック・ベルナール、監督・脚本はジョゼ・ピネイロで本作が日本公開第一作目にあたる。共同脚本はルイ・カラフェルトとソータ、撮影はリシャール・アンドリ、音楽は「悲しみのヴァイオリン」のロマノ・ムスマラが担当。出演はカトリーヌ・ヴィルクニング、ステファン・フェラーラほか。
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ユーザーレビュー
「わが美しき愛と哀しみ」のストーリー
地方を巡業する芝居の役者であるカトリーヌ(カトリーヌ・ヴィルクニング)の心には、将来有名女優になるという熱い野望が燃えていた。そんな彼女の芝居を観ていた女流演出家(ヴェラ・グレッグ)からカトリーヌは、彼女が演出するシェイクスピアの作品を再構成した野心作の主役を申し込まれ、胸高まる。ところがカトリーヌはふとしたことからヤクザで無学で粗野な男パトリック(ステファン・フェラーラ)と出会ったことにより、彼の乱暴な行為に自分自身を見失うほどに彼女は肉欲と愛に身を焦がしてゆくのだった。待ちに待った芝居の稽古が始まった。しかし夜毎、愛に狂うパトリックの訪問のせいかカトリーヌの役づくりは進まず、演出家を怒らせてしまう。やがてカトリーヌは、セックスだけの虜になっている自分ヘの不信が高まると同時に、パトリックの存在が薄れてゆくのを感じ始めていた。相手役のシモンの援助もあって、公演は大成功をおさめた。喜びをかみしめるカトリーヌは、パトリックと共に芝居の仲間たちとバーで同席し、彼との世界の違いを知り愛の終わりを感じるのだった。しかし本当の愛に目覚めカトリーヌを追い続けるパトリックは、彼女を車に乗せ目的もないまま暴走する車の中で、自らの肌をカミソリで切りつける。それは無学な男の愛の苦しさと強さを示すものだった。車は空を舞い衝突し、パトリックは死んだ。虚脱状態で車からはい出たカトリーヌは自分を待っている劇場ヘと向かい、新たな気持ちで舞台に立つのだった……。
「わが美しき愛と哀しみ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「わが美しき愛と哀しみ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | フランス |
製作年 | 1987 |
公開年月日 | 1988年5月13日 |
製作会社 | オデッサ・フィルム=キャナル・プリュス・プロ=ジェネラル・ディマージュ |
配給 | アルバトロス・フィルム |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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