解説
捕虜収容所にいる伍長が、自由を求めて脱走を繰り返す姿を描く。監督はジャン・ルノワールで、本作品が彼の遺作となった。ジャック・ペレの同名小説を基に、脚本はルノワールとギイ・ルフランの共同、撮影はジョルジュ・ルクレール、音楽はジョゼフ・コスマが担当。出演はジャン・ピエール・カッセル、クロード・ブラッスールほか。2024年に生誕130年を迎えるフランス映画の巨匠ジャン・ルノワール監督の「コルドリエ博士の遺言」「捕えられた伍長」の2作品の4Kレストア版を「ルノワール“新しい波”」と銘打ち、11月1日(金)より、アイ・ヴイ・シー配給でBunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて1週間限定上映された。
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「捕えられた伍長」のストーリー
40年6月、フランスはヒットラーのドイツ軍に敗れ、休戦条約が成立した。ある捕虜収容所に抑留された五人のフランス兵たち--伍長(ジャン・ピエール・カッセル)、バロシェ(クロード・リッシュ)、エミール(ジャン・カルメ)、カルーソ(マリオ・ダヴィッド)、電気屋(フィリップ・カステリ)、そして伍長の腰巾着パテル(クロード・ブラッスール)。彼らは使役のかたわら、秘かに脱走を計画し、ひとつ失敗しては、また別の方法で脱走を試みていた。しかし何度も挫折を重ねるうちに、次第に兵士たちはバラバラになってゆく。パテルは落伍し、パンシャゴーシュ(ジャック・ジュアノー)が加わったりする中で、歯痛がひどくなった伍長は、歯医者でそこの娘エリカ(コーイ・フォベース)と出会い、やがて二人は愛しあうようになる。そのことが原因で、再び脱出の情熱がもりあがってきた伍長は、バロシェの死でショックを受けた矢先、パテルと再び組んで六回目の脱走を試みる。エリカの助けもあり、何とか輸送列事に忍び込むことに成功した二人は、爆撃の危険にあいながらもパリに着き、本物の自由に向って、二人はそれぞれの道を歩き出すのだった。
「捕えられた伍長」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「捕えられた伍長」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 戦争 |
製作国 | フランス |
製作年 | 1961 |
公開年月日 | 1988年1月9日 |
上映時間 | 107分 |
製作会社 | フィルム・デュ・シクロープ |
配給 | ケイブルホーグ |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
音量 | モノラル |
公式サイト | https://www.ivc-tokyo.co.jp/JEAN_RENOIR_130 |
コピーライト | (C)1962 STUDIOCANAL. Tous droits reserves. |
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1989年6月下旬号 | 外国映画紹介 捕えられた伍長 |