解説
イギリス製ビート族映画である。ディル・アンブラーの原作・脚本をフランスからイギリスにわたった「狂った本能」のエドモン・T・グレヴィルが監督した。撮影はウォルター・ラサリー、音楽はジョン・バリーが担当。出演は新人ギリアン・ヒルス、歌手のアダム・フェイス、ノエル・アダム、デイヴィッド・ファラー、クリストファー・リーら。製作ジョージ・ウィロービー。
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「狂っちゃいねえぜ」のストーリー
四十代の富裕な建築家ポール・リンデンは二十七歳のフランス女性ニコール(ノエル・アダム)と結婚した。ポールの一人娘で十五歳のジェニファー(ギリアン・ヒルス)は“ロンドンのビートニク”とよばれる連中の仲間に人知れず入っていた。ジェニファーがディブやドドなどのよくない友人とつき合っているのを知ったニコールは彼女に忠告を与えた。ある日ニコールはカフェ“オフビート”で一見して特殊な職業の女とわかるグレタに、昔をなつかしむあいさつをされた。これを見たジェニファーは、けむたく思っていたニコールが、いかがわしい過去をもつ女に違いないと、わざと父や客たちの前で言いたてた。なおもニコールの前身を知るため、グレタのつとめるストリップ・クラブへ出かけたジェニファーは、そこでグレタのヒモである好色なケニーを知った。ある夜ジェニファーとその仲間の一団が、ジェニファーの家で乱痴気パーティーをはじめた。ストリップをはじめたジェニファーは、ニコールにとめられ、怒って町にとび出した。ポールはニコールの過去を静かに聞きただした。ニコールは、ある男のため最下層の社会に沈まねばならなかった苦しい過去と、今はポールを愛し切っている自分の心を告白した。とび出したジェニファーはストリップ・クラブに足を向けた。ケニーがいて、彼女にパリへ発とうと誘惑した。娘を探しに出たポールとニコールは、「人殺しだ!」という叫びにクラブにかけつけた。嫉妬に狂ったグレタが、ジェニファーを抱いていたケニーを刺殺したのであった。あまりの出来ごとに呆然としていたジェニファーは、ニコールの腕の中にとびこんだ。
「狂っちゃいねえぜ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「狂っちゃいねえぜ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1959 |
公開年月日 | 1960年8月21日 |
製作会社 | リナウン |
配給 | NCC |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | モノクロ/ビスタ |
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