解説
南カリフォルニアのダウンタウンを舞台に、恵まれない家庭環境に絶望しながらも、厳しい現実の中で泥まみれになりながら成長していく4人の少女たちの姿を描く。製作はデイヴィッド・パットナムとジェラルド・エアーズ、監督はエイドリアン・ライン、脚本はジェラルド・エアーズ、撮影はレオン・ビジュー、音楽はジョルジオ・モロダー、編集はジム・コブレンツ、美術はマイケル・レベスクが各々担当。出演はジョディ・フォスター、スコット・バイオ、サリー・ケラーマン、ランディ・クエイド、ロイス・スミス、アダム・フェイス、チェリー・カーリー、マリリン・ケーガン、キャンディス・ストローなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。テクニカラー、ビスタサイズ。1980年作品。
ユーザーレビュー
「フォクシー・レディ」のストーリー
南カリフォルニア、サンフェルナンド・バレーに住むジーニー(ジョディ・フィスター)は母メアリー(サリー・ケラーマン)と2人でアパート暮しをしていた。16歳のジーニーには、3人の仲間がいて、いつも彼女らと行動を共にしていた。一番大人のマッジ(マリリン・ケーガン)、やせっぽちで子供っぽいディアドル(キャンディス・ストロー)、それに一番問題の多い金髪のアニー(チェリー・カーリー)たちだ。4人とも家庭に恵まれていない。ある朝、薬の影響で目覚めないアニーに手間どった3人は、いつもより遅れて学校に向うが、その矢先、白バイ警官をしているアニーの父親がやって来て、アニーが張り倒された。ショックを受けた彼女は、その場を立ち去り姿を消してしまった。その日、ジーニーは、学校でカウンセラーに呼ばれ、アニーの父親が娘を神経科に入院させたがっていることを聞いた。アニーを捜しに出かけたジーニーたちは、スケボー仲間のブラッド(スコット・バイオ)からの情報で、彼女がハリウッド・ブルバード方面に向ったことを知る。そのころアニーは、街のストリート・ギャングたちと一緒だったが、暴走族との間でトラブルが生じ、そのスキにジーニーたちはアニーをつれだすことに成功した。ある日、コンサートのマネジャーをしている別居中の父ブライアン(アダム・フェイス)を訪ねたジーニーは、そこで、もうしばらく母と2人で暮らしててくれと告げられた。一方、4人で催すことになっていたパーティの件で母と大喧嘩をしでかしたマッジは、ボーイフレンドのジェイ(ランディ・クエイド)に相談した。13歳も年上のジェイとのことは皆には内緒だった。早速、ジェイの家を借りてパーティが行なわれることになるが、多くの少年少女が集まり、しかも、招かれなかったチンピラ・グループがまぎれ込み、会場は大混乱におち入った。かけつけた警官の通報でとんできた親達と、連れ戻される少女たちの間には、ますます深い溝が生じた。やがて、病院に収容されていたアニーが脱走し、乗り込んだ車が事故を起こし、彼女は16歳の若さでこの世を去った。その2カ月後、マッジとジェイの結婚式が教会で行なわれ、式の後、ジーニーは、ひとりアニーの墓前に花をたむけるのだった。(ユナイト映画配給*1時間45分)
「フォクシー・レディ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「フォクシー・レディ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1980 |
公開年月日 | 1980年8月23日 |
上映時間 | 105分 |
製作会社 | ポリグラム・ピクチャー作品 |
配給 | ユナイト映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | モノラル |
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