解説
P・A・クァラトッティ・ガンビーニの小説をマルチェロ・フォングート、エリオ・バルトリーニ、フロレスターノ・ヴァンチーニが脚色、「豊かなる成熟」のフロレスターノ・ヴァンチーニが演出した青春ドラマ。撮影は「禁じられた恋の島」のロベルト・ジェラルディ、音楽は「刑事」のカルロ・ルスティケリが担当した。出演は「太陽の下の18歳」のカトリーヌ・スパーク、「家族日誌」のジャック・ペラン、「太陽の下の18歳」のファブリツィオ・カプッチなど。テクニカラー・テクニスコープ。
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「恋のなぎさ」のストーリー
セルジャ(カトリーヌ・スパーク)、マックス(ファブリツィオ・カプッチ)、フレディ(ジャック・ペラン)の三人は、夏の終りを楽しもうと無人の小島に行った。そこには一軒の空家があったが、フレディの口振りでは彼の叔父の持家らしい。セルジャは厳格な教育を受けてきたが、近代的な娘で、有頂点になってはしゃぎ廻った。しかし、マックスとフレディに不自然な素振りが認められた。二人のいやらしい欲望は無視することが良いと考え、わざと快活に振舞った。でもマックスはセルジャがフレディと笑い興じているのは耐えられなかった。フレディを憎みはじめた。夜になった。二人は出発前の約束通り、先ずフレディがセルジャの部屋に忍び込むことにした。セルジャは声もたてず、彼を凝視していた。フレディにはそれが耐えられず、すごすご帰りかけたが、セルジャに呼びとめられ、すすめられるままに彼女の傍に滑り込んだ。天窓からの、雨に打たれながら嫉妬と涙で理性を失ったマックスの眼に、二人は気づく筈はなかったし、マックスには二人が指一本触れあうことなく夜を明かすとは考えられなかった。翌朝、セルジャは沖に一人で泳いでいったが遠くに出すぎ、モーターボートの紳士グィド(ガブリエレ・フェルゼッティ)に助けられた。島の家も実はグィドのものだという。だがセルジャの素直さが気に入ったのか、彼は何も非難しなかった。雨に打たれたせいか、マックスは熱を出した。グィドは何かとマックスの面倒をみてやった。グィドの親切で明るさをとり戻したマックスだったが、深夜グィドがセルジャの部屋から出て来るのを見て絶望、自殺した。三人は三様の後悔を覚えた。夏休みが終り、セルジャを飛行場に送ったグィドは彼女に再度結婚を申し込んだが、彼女は矢張り拒んだ。初めての男性を忘れることは出来ないにしても愛していく自信はなかった。過去を過去として割り切ることが彼女は真実の道と信じた。
「恋のなぎさ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「恋のなぎさ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1964 |
公開年月日 | 1964年6月20日 |
製作会社 | ジョリー・フィルム |
配給 | 松竹映配 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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