サンタ・バルバラの誓い

さんたばるばらのちかい
上映日
1965年11月9日

製作国
ブラジル

制作年
1962
レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

ディヤス・ゴーメスの戯曲『果された約束』をアンセルモ・デュオルテが脚色・監督した若い農夫の殉教の物語。撮影はチック・フォーレ、音楽は「野生の男」のガブリエル・ミグリオリが担当した。出演はレオナルド・ビラール、グロリア・メネゼスほか。製作はオスワルド・マサイニ。
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「サンタ・バルバラの誓い」のストーリー

焼けつくようなブラジルの太陽の下を、身にあまるような大きな木の手製の十字架を、引きずるように歩いている男があった。彼はゼフェリノ(L・ビラール)という若い農夫で、一緒にいる女は彼の妻である。農夫はかわいがっていたロバが瀕死の重傷を負い、医者も祈祷師も見放した時サンタ・バルバラ寺院に願をかけた。“ロバがなおったら、等身大の十字架を背負って教会まで徒歩でお参りする”と。そして今、その約束を果たすため、サンタ・バルバラの前へ、やっとのことで着いたのである。しかし神父は、十字架をかついで歩くのは、キリストに対する冒涜だと言って、農夫の素朴な願いをききいれない。やがて祭に集まる人々が寺院にやってきた。噂は噂を呼び「彼は新キリストだ」「いや革命派だ」と、騒ぎは増々大きくなり、警官、新聞記者、テレビ中継車まで集った。事の重大さに驚いた神父は司教に相談したが、結論は出ない。追いつめられた気持の農夫は、約束を果たすため、十字架を差し上げ寺院の扉めがけてぶつかった。だが、力つき、十字架の上に倒れた農夫を、教会側の要請で集った銃を携帯した警官がとりまいた。その時、故郷で農夫に世話になったという黒人の一団が対抗、聖なる広場は乱闘の巷と化した。そして銃弾は農夫の胸を貫き、息絶えた。無気味な静寂が流れ、黒人たちは、死体を十字架に乗せると担ぎあげ、警官隊の見守る中を寺院の中に進んだ。逃げまどう神父。農夫のサンタ・バルバラへの誓いは果されたのだ。

「サンタ・バルバラの誓い」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「サンタ・バルバラの誓い」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 ブラジル
製作年 1962
公開年月日 1965年11月9日
製作会社 シネディストリ
配給 東急=ワールド・フィルム
レイティング
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダード

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