明日なき愛情

あすなきあいじょう
上映日
1956年11月28日

製作国
イタリア

制作年
1956
レーティング
ジャンル
戦争

check解説

シネマスコープと同型式のトータルヴィジョンによるフェラニアカラー色彩の大作。第二次大戦中、イタリアに赴いた米空軍将校とイタリア娘の悲恋を描く。脚本はエルコレ・パッティ、イーヴォ・ペリッリ、ミケーレ・プリスコ、アルナルド・マルローズと四名の共同担当。監督は「失われた大陸」のジョルジョ・モーゼルが始めて劇映画にタッチする。撮影は若手のピエール・エミリオ・パヴォーニ、音楽は「水田地帯」のフランチェスコ・ラヴァニーノ。出演は、ローマ演劇アカデミー出身の若手男優ガブリエレ・フェルゼッティ、英米映画界で活躍したコンスタンス・スミスの二人をめぐり、「街は自衛する」のファウスト・トッツィ、名優アルド・ファブリッツイなど。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「明日なき愛情」のストーリー

イタリア系の米空軍少佐フランク(ガブリエレ・フェルゼッティ)は地中海での大演習に参加するため十二年ぶりにナポリに来た。大戦中フランクは欧州戦線で戦ったが、ある時愛機が撃墜され危くイタリア人一家に救われたことがあった。老地主のピエトロ、その息子ロベルト、美しい娘ノラなど、思い出の人々である。ロベルトはイタリア空軍に入っていた。着任の夜、フランクはノラ(コンスタンス・スミス)にめぐり会った。ノラは父の苦境を救うため金持の地主と結婚していたが、それは夫婦というよりは友人以上の仲を出るものでなかった。ノラの胸に嘗て抱いたフランクへの思慕がつのり、フランクもそれを察した。だがフランクには故国に妻子があった。翌朝二人はヘリコプターでカプリ島に飛んだ。二人は真実の愛を打明け時のたつのも忘れた。翌日の明け方、二人はナポリへ帰った。フランクは基地に戻った。がノラへの愛情を抑え切れず再びノラに会い二人だけの世界に生きようと打明けた。ノラは拒んだ。が彼女とて湧上る激情に遂に実家へ帰って自分の決心を父と兄に伝えた。一方フランクは大演習最後の飛行におもむいた。ジェット機編隊の猛練習中、突如フランクの機は故障、彼は落下傘で海上に降下した。この報は直ちに航空管制塔にもたらされたが、夜間のため援助作業は困難を極めた。万策つきかけた時ロベルトが捜索飛行を申出た。その頃ノラは苦悩の時を過していた。フランクの妻や自分の夫の苦しみの上に本当の幸福が築けるだろうか、と。フランクもまた救命ボートの上で妻のこと自分の立場を考えていた。やがてロベルトの機が到着、フランクは助かった。フランクは故国へ戻る前に、ノラと最後の別れを惜しんだ。生涯忘れ得ぬ愛の四日間の最後の瞬間が来た。フランクとノラは、自分たちを頼りに生きる人々のために、互いの愛の夢を捨てて去って行った。

「明日なき愛情」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「明日なき愛情」のスペック

基本情報
ジャンル 戦争
製作国 イタリア
製作年 1956
公開年月日 1956年11月28日
製作会社 P・C・A
配給 イタリフィルム=NCC
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1956年11月上旬号 新作グラビア 明日なき愛情
1956年12月上旬号 外国映画紹介 明日なき愛情
1957年1月下旬号 外国映画批評 明日なき愛情

今日は映画何の日?

注目記事