解説
60年代初めのコペンハーゲンを舞台に、3人の少年の自我の形成を描く。ビヤーネ・ロイターの原作を基に、監督・脚本は「ペレ」のビレ・アウグスト、撮影はヤン・ウェンケが担当。出演はアダム・トンスバーグ、モーティン・ホルフほか。
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「子供たちの城」のストーリー
'61年、コペンハーゲン郊外のブロンスホイに住むビヨン(アダム・トンスバーグ)、ムーレ(モーティン・ホルフ)、スティン(ペーター・ライカルト)の三人は、生活環境も性格も全く違っていたが、その頃ギャングもどきのグループを作り、秘密の隠れ家に集まっては危ない策略を練っていた。ある夜彼らは近所のキャンディ・ストアの女王人を襲い、盗んだ金でスウェーデンへの遊覧船の旅を楽しんだ。その年の夏、同級生のキースティン(リッチ・ボンド)に秘かな好意を抱いてたビヨンは、町の雑貨屋の少女に恋をし、ほのかなロマンスを体験する。一方のスティンは、うまくコミュニケーションをとれない両親との関係に、心を屈折させていた。夏も終りになり、悪戯の域を越えるスティンの様子にビヨンもムーレも、グループから離れることを望むが、彼は町の不良仲間をメンバーに入れ、その関係を複雑に、深刻にしてゆく。ある日の授業で、可愛がっていた小鳥を学校に持って来たムーレは、放課後目を離した隙にスティンに小鳥を殺され、彼を血まみれになるまで殴りつける。ビヨンはその光景をただ呆然と眺めているだけだった。クリスマスの夜、一人で過ごすスティンは、嫌がるビヨンを無理矢理家に来させるが、自分の可愛がっていた肉食魚“サパ”を踏み殺すのを目撃し狂ったように彼にいどみかかる。首を占められ息絶え絶えになったビヨンは、死にもの狂いでつかんだ鈍器でスティンの頭を殴りつける。血まみれになるスティン。呆然と夜の街をさヨビヨンの心に、複雑な思いがこみあげてくるのだった。
「子供たちの城」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「子供たちの城」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | デンマーク |
製作年 | 1983 |
公開年月日 | 1989年7月8日 |
製作会社 | パーホルスト・プロ=デンマーク映画協会=ヨーゲンエルゴー |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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