解説
「霧の波止場」のマルセル・カルネが「夜の門」に次いで監督した一九四九年度作品。「モソパルナスの夜」のジョルジュ・シムノンの小説から、カルネと「密告」のルイ・シャヴァンスが脚色し、リブモン・ドセエニュが台詞を書いたもので、微妙な男女関係から心理のリアリズムを衝いた作品。撮影は「アンナ・カレニナ」のアンリ・アルカン、音楽は「火の接吻」のジョゼフ・コスマ、装置は最近「愛人ジュリエット」でもカルネに協力しているアレクサンドル・トローネとA・カプリエが担当する。主演は「鉄格子の彼方」のジャン・ギャバンと、我国初登場のニコール・クールセル(七月のランデヴウ)で、他に「獣人」のブランシェット・ブリュノワとキャレット、クロード・ロマン、ルイ・セニエ、ジャーヌ・マルカン、ルネ・ブランカールらが助演する。
ユーザーレビュー
「港のマリイ」のストーリー
情婦オジール(ブランシュ・ブリューワ)の父親の葬式に港町にやって来たシャトラール(ジャン・ギャバン)はオジールの妹マリー(ニコル・クールセル)を見染めた。マリーは床屋の職人のマルセル(クロード・ロマン)とつき合っているが、マルセルは嫉妬深いので近頃では嫌っていた。シャトラールは港に来る度にマリーにいいよるがいつもはねつけられていた。2人を嫉妬したマルセルがシャトラールの車にひっかかったのが縁でシャトラールはマルセルを家に引きとることになった。オジールとマルセルは出来てしまう。シャトラールはオジールと別れ、マリーの後を追う。単なる火遊びのつもりであったシャトラールは若い娘にいいくるめられ、結婚することになった。
「港のマリイ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「港のマリイ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1949 |
公開年月日 | 1951年11月23日 |
上映時間 | 100分 |
製作会社 | S・ゴルディヌ |
配給 | 新外映=東宝 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
音量 | モノラル |
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