解説
ファシズム時代のイタリアを舞台に、農家での結婚式を中心に家族たちの群像を描いた人間ドラマ。製作はアントニオ・アヴァティ、監督・脚本は「追憶の旅」のプピ・アヴァティ、撮影はパスクァーレ・ラキーニ、音楽はリズ・オルトラーニが担当。出演はルクレツィア・ランテ・デラ・ローヴェレほか。
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「いつか見た風景」のストーリー
一九三六年二月の北イタリア。ポルレッタ・テルメの農家。ここにまだファシズムの影はない。農家の娘シルヴィア(ルクレツィア・L・D・ローヴェレ)は、ボローニャの良家出身のアンジェロ(ダヴィデ・ベキーニ)との結婚を前に家族たちと宴会の支度で大わらわだった。それなのに父親のジュリオ(アレッサンドロ・アベル)は、浮気相手が誰とでも寝る女だと妻のマリア(アンジョラ・バッジ)に言われてショックを受け、ベッドにふて寝した。婚約祝いには両家から三十人もの親戚が集い、二十コースにも及ぶディナーが出された。風変わりなシルヴィアの親戚と、都会的なアンジェロの親戚とでは何もかもが異なっている。宴会もたけなわの頃、ジュリオは美人のアンジェロの母アメリア(アンナ・ボナイウート)の隣へ座り、そこから離れなかった。シルヴィアの兄バルド(マッシモ・ボネッティ)は、客に愛用の猟銃を見せて誤って暴発させ、マリアを負傷させる。さらに、ロレッタ叔母さんは、ささいなことでシルヴィアやマリアと口論をした。こうした騒ぎを恥じたシルヴィアは、泣き出した。礼儀をわきまえないような親戚がいる自分には、良家のアンジェロがふさわしくないような気がした。夕方、祝宴が終わった。いくつものハプニングを経て、いつしか両家は親密な絆で結ばれていた。
「いつか見た風景」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「いつか見た風景」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1989 |
公開年月日 | 1991年7月25日 |
製作会社 | デュエア・フィルム=ユニオン・チネマトグラフィーカ=RAI1 |
配給 | 松竹富士 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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