解説
イランの巨匠アミール・ナデリが、中世イタリアを舞台に1人の男と壮大な山の対峙を描くドラマ。南アルプスの山の麓で、家族と暮らすアゴスティーノ。だが、巨大な山が太陽の光を遮るこの村では、思うように作物が育たず、満足な暮らしが送れずにいた……。第73回ヴェネチア国際映画祭では、「監督・ばんざい!賞」を受賞。出演は「バスターズ」のアンドレア・サルトレッティ。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ライター石村加奈イランの巨匠、アミール・ナデリ監督ここに在り、の堂々たる痛快作だ。そびえ立つ岩山につるはしで立ち向かう、貧しき父アゴスティーノと息子ジョヴァンニ。神や自然、人間... もっと見る
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脚本家北里宇一郎うんうん唸っている映画。寒い、ひもじい、貧しい。村の人々から差別され、家族とは離ればなれにされ。もうどうしようもなくなった男が、それでも屈すまいと巨大な山に向か... もっと見る
「山<モンテ>」のストーリー
中世後期イタリア。南アルプスの山の麓に、小さな村があった。アゴスティーノはその外れで、妻のニーナ、息子のジョヴァンニと共に暮らしていた。だが、村は壁のように聳える山に太陽の光を遮られ、思うように作物が育たない。他の家族はよりよい暮らしを求めて去って行った。それでも、アゴスティーノとニーナは彼らの説得を拒否。先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れようとはしなかった。飢えた家族と生き延びるため、あらゆる手を尽くすアゴスティーノ。ところが、周囲の村の者たちからは異端者として差別され、遂にはそこに暮らすことさえも禁止され、家族は離れ離れになってしまう。もはや他になす術はなかった。神や自然、人間からも見捨てられたアゴスティーノは、たった一人で自分たちを苦しめる忌まわしき山と対峙する……。
「山<モンテ>」の写真
「山<モンテ>」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「山<モンテ>」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イタリア アメリカ フランス |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2019年2月9日 |
上映時間 | 107分 |
配給 | ニコニコフィルム |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://monte-movie.com/ |
コピーライト | (C) 2016 Citrullo International, Zivago Media, Cineric, Ciné-sud Promotion. Licensed by TVCO. All rights reserved. |
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