解説
男を手玉にとってたくましく生き抜く女だけの3世代の家族の姿を、ブラックユーモアを交えて描く女性映画。製作・監督・脚本は、本作が初の劇場用映画となるヘルミーネ・フントゥゲボールト。撮影はベルント・マイナース、音楽はカルステン・ギュンター、美術はカタリーネ・ヴュッペルマンがそれぞれ担当。主演はバーバラ・アウアー、カリン・バール、ルート・ヘルベルク。
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「交際欄の女」のストーリー
祖母エミー(ルート・ヘルベルク)、母ゲルトルート(カリン・バール)と3人で暮らすマリア・グルント(バーバラ・アウアー)は、新聞の交際欄に広告を出し、相手を物色して男から金を貢がせている。一家の生活はマリアの肩にかかっているため、祖母も母も、男を引っ掛けては夢中にさせるテクニックを日々伝授している。会社の金に手をつけたので死んでお詫びをすると言って自殺の狂言を打ち、結婚を迫ろうとするヴェルナー(エドガー・ゼルゲ)という男から大金をせしめたかと思うと、稼ぎが少ない週は祖母がマリアに「もっと頑張っておくれ」と叱咤激励したり。エミーは娘であるゲルトルートには甘く、彼女のために男を引っ掛けにバーに出掛けたりする。一方で、エミーは家の契約の件で足繁く押しかけ、家に入り込んでは客を案内する不動産屋をギャフンと言わせてやりたくてならない。ある日、マリアは小粋なファッションに身を包んだクルト(ヴォルフガング・ルター)と知り合い、またひと稼ぎと思って強引にアパートに押しかけたが、調べてみると彼は同業者の結婚詐欺師だった。そんな時、ヴェルナーがどうやって調べたのか、マリアを訪ねて家にまでやって来た。彼女の正体が分かった今でも、変わることなく愛していると言うのだ。しかしゲルトルートのほうが男にひと目惚れし、ケガをした男の指の血を彼女が吸ったことをきっかけに、2人は恋に落ちる。男子禁制たる彼女たちの家に住みついた男を、エミーとマリアは追い出したがっているが、ゲルトルートは久しぶりの恋に夢中のようだ。そんなある日、クルトがマリアを尾行して家にやって来た。正体をばらすと脅迫する男は、逆に3人の手にかかって殺された…。めかしこみ、新しい男を物色する3人。そのかたわらには、あのヴェルナーの姿はなかった。
「交際欄の女」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「交際欄の女」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ドイツ |
製作年 | 1991 |
公開年月日 | 1994年1月15日 |
製作会社 | ヨセフィーネ・フィルム |
配給 | パンドラ |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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