解説
混沌とした現代のイギリス社会を背景に、暴力的な衝動にかられるままに行動する青年ジョニーを中心に、若者たちの赤裸々な行き様を描いた群像劇。監督・脚本はこれが本邦初紹介となる51歳の劇作家であり演出家でもある映画監督のマイク・リー。製作はサイモン・チャニング・ウィリアムス。撮影は「柔らかい殻」「アフリカン・ダンク」のディック・ポープ、音楽はアンドリュー・ディクソン、美術はアリソン・チッティが担当。主演は「ダメージ」「トライアル-審判-」のデイヴィッド・シューリス。カトリン・カートリッジ、レスリー・シャープ、「レイチェル・ペーパー」のクレア・スキナー、『エッチなHな変態SMクラブ』(V)のピーター・ワイトなど主に英国の舞台畑の俳優が脇を固めている。93年カンヌ国際映画祭で監督賞・主演男優賞を受賞。
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「ネイキッド」のストーリー
マンチェスターの通りでレイプしたジョニー(デイヴィッド・シューリス)は、盗んだ車でロンドンに向かい、昔の女ルイーズ(レスリー・シャープ)のアパートにたどり着く。彼女は不在だったが、同居人のソフィー(カトリン・カートリッジ)に招き入れられ、2人は大麻を吸う。ルイーズが帰ってきたが、険悪な雰囲気になり、彼を愛していると告白するソフィーを振り切って、ジョニーは部屋を出る。彼はソーホーで出会ったスコットランド出身の偏執狂の青年に無理矢理話しかけた後、オフィスのガードマンのブライアン(ピーター・ワイト)に、聖書の終末論を吹っかける。ジョニーはブライアンに教えられ、オフィスの向かいの女の部屋を訪れる。だが、そこにいたのはやつれた中年女で、彼はファックを拒絶した。ソフィーがアパートに戻るとジェレミー(グレッグ・クラットウェル)という男が入り込んでいて、アパートの大家だと名乗ると、ソフィーを暴力的に犯す。一方、ジョニーはカフェのウェイトレスの部屋に上がり込むが、彼に恐怖を感じた女に追い出される。ジョニーは夜の街をうろつき、挙げ句の果てにチンピラに襲撃され、やっとの思いでルイーズのアパートに転がり込む。マンチェスターに戻るというルイーズにジョニーも同意しているようで、それを見届けたソフィーは彼らの前から去る。だが、ルイーズが退社届けを出しに行っている間に、ジョニーはジェレミーが残した金と大麻を持って、痛んだ足を引きずりながら通りを歩いて行く…。
「ネイキッド」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ネイキッド」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1993 |
公開年月日 | 1994年8月27日 |
製作会社 | シン・マン・プロ |
配給 | オンリー・ハーツ |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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