ノー・マンズ・ランド(2001)
のーまんずらんど No Man's Land
解説
ボスニアとセルビアの中間地帯に取り残された敵対する兵士たちの様を描き、ボスニア紛争を風刺した作品。監督・脚本・音楽はこれがデビューとなるダニス・タノヴィッチ。撮影は「八日目」のウォルター・ヴァンデン・エンデ。出演は日本公開作はこれが初めてとなるブランコ・ジュリッチとレネ・ビトラヤツ、「キャリア・ガールズ」のカトリン・カートリッジ、「恋におちたシェイクスピア」のサイモン・カロウほか。2001年カンヌ国際映画祭脚本賞、2002年ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞、アカデミー賞外国語映画賞ほか多数受賞。
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「ノー・マンズ・ランド(2001)」のストーリー
1993年6月、霧の中で道に迷ったボスニア軍兵士のチキ(ブランコ・ジュリッチ)は、ボスニアとセルビアの中間地帯ノー・マンズ・ランドの塹壕にたどり着いた。敵の生存者を確かめるため、セルビア軍兵士のニノ(レネ・ビトラヤツ)と老兵士(ムスタファ・ナダレヴィッチ)がそこにやってくるが、チキは老兵士を殺し、ニノにも怪我を負わせた。そしてやっかいなことに、老兵士が死体だと思って下にジャンプ型地雷を仕掛けてしまったツェラ(フィリプ・ショヴァゴヴィッチ)が生きていた。彼が動くと、地雷が爆発してしまう。止むを得ず、この状況から抜け出すために協力しあうチキとニノ。やがて心を通わせる二人だったが、助けにきたマルシャン軍曹(ジョルジュ・シアティディス)たちと一緒に塹壕を離れようとしたニノの足をチキが銃で撃ち、再び一触即発の状態に戻る。やがてマルシャン軍曹とテレビ記者のジェーン(カトリン・カートリッジ)が協力し、マスコミの力を使って中々動こうとしなかった国連防備軍を動かすことに成功。しかしツェラの下の地雷を撤去することはできなかった。しかもマスコミが騒ぐ中、チキはニノに向かって発砲。同時に防備軍がチキを射殺。そして防備軍は、地雷を撤去したという虚偽の発表をし、マスコミと共に塹壕から立ち去る。塹壕にはツェラ一人が残されるのだった。
「ノー・マンズ・ランド(2001)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ノー・マンズ・ランド(2001)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 戦争 |
製作国 | フランス イタリア ベルギー イギリス スロベニア |
製作年 | 2001 |
公開年月日 | 2002年5月25日 |
上映時間 | 98分 |
製作会社 | ノエ・プロダクションズ=ファブリカ・シネマ=マンズ・フィルムズ=コウニハン・ヴィリアーズ・プロダクションズ=ステュディオMAJ・カサブランカ |
配給 | ビターズ・エンド(博報堂=アーティストフィルム=トライエム=ビターズ・エンド 提供) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD |
公式サイト | http://www.bitters.co.jp/noman/ |
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