解説
ブッダの魂を受け継ぐと告げられた子供たちが、彼の生涯に触れていくさまを通じて、輪廻転生のテーマに迫った大作。原案・監督のベルナルド・ベルトルッチが、「ラストエンペラー」「シェルタリング・スカイ」に続いて“オリエント三部作”の最終章を飾る作品として発表した。製作のジェレミー・トーマス、共同脚本のマーク・ペプロー、撮影のヴィットリオ・ストラーロ、音楽の坂本龍一、美術・衣装のジェームズ・アシュソンと、ベルトルッチ作品の常連が結集。そのほかのスタッフは、共同脚本に「ウインズ」のルディ・ワーリッツァー、編集に「JFK」のピエトロ・スカラ。出演は、本作でデビューした9歳の子役アレックス・ウィーゼンダンガー、「ドラキュラ」(92)のキアヌ・リーヴス、「アサシン」のブリジット・フォンダほか。
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「リトル・ブッダ」のストーリー
米国シアトルに住む9歳のジェシー・コンラッド(アレックス・ウィーゼンダンガー)は、父ディーン(クリス・アイザック)と母リサ(ブリジット・フォンダ)と共に暮らす典型的な現代っ子。ある日、一家の前にラマ・ノルブ(イン・ルオ・チェン)ほか4人のラマ僧が訪れた。ノルブは、ブッダの魂を受け継ぐと言われた尊師ラマ・ドルジェが9年前に他界したこと、そしてジェシーこそ、その生まれ変わりであると告げた。その夜、リサは息子にノルブから贈られた本を読んで聞かせた。それは古代インドで“世界を救う者”として生を受けたシッダールタ王子の物語だった。ノルブは、ジェシーがほかの候補者と共に試練を受け、儀式に臨むためにブータンに赴かねばならないと両親に説く。父に連れられてインドへ向かったジェシーは、ほかの2人、ラジュとギータと共に、ノルブからシッダールタ王子の物語を聞かされる。王子はこの世の真理を求め、苦しみの果てに悟りを開き、ブッダとなった: 。肉体はラジュに、言葉はギータに、魂はジェシーに、ドルジェの3人の子供に転生していた。ノルブは子供たちの前にひざまずき、転生の儀式が済んで役割を終えた彼は、静かに息を引き取る。だが子供たちはこれが彼との永遠の別れではないことを知っており、いつか再び出会うことを信じてそれぞれの土地に帰り、ノルブの遺灰を撒いた。
「リトル・ブッダ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「リトル・ブッダ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス フランス |
製作年 | 1993 |
公開年月日 | 1994年5月14日 |
上映時間 | 141分 |
製作会社 | シビー2000=セルプコロール=RPC |
配給 | 東宝東和 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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