解説
イギリスの上流社会を舞台に、息子のガールフレンドと情事を重ねた男が家族と共に破滅していく姿を描く恋愛ドラマ。監督・製作は「五月のミル」のルイ・マル。国際的なベストセラーとなったジジョゼフィン・ハートの同名の処女小説を原作に、「ストラップレス」(監督・脚本)のデイヴィッド・ヘアーが脚本を執筆。撮影は「ミシシッピー・バーニング」のピーター・ビジウ。音楽は「ふたりのベロニカ」のズビグニエフ・プレイスネルが担当。主演は「KAFKA 迷宮の悪夢」のジェレミー・アイアンズ、「ポンヌフの恋人」のジュリエット・ビノシュ、本作でゴールデン・グローブ助演女優賞を受賞した「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」のミランダ・リチャードソン、「モーリス」のルパート・グレイヴス。また、「巴里のアメリカ人」「リリー」などの往年のミュージカル女優レスリー・キャロンが共演している。
「ダメージ」のストーリー
イギリス下院議員のスティーヴン・フレミング(ジェレミー・アイアンズ)は順風満帆な人生を送っていた。ある日、フランス大使館の式典に出席していたスティーヴンは、息子のマーティン(ルパート・グレイヴス)の恋人アンナ・バートン(ジュリエット・ビノシュ)に出会う。お互いに運命的な力を感じていたスティーヴンとアンナは激しく求め合い、情事に溺れていった。マーティンが新聞社の政治部副編集長に抜擢されたことを祝うため、フレミング家の人々とアンナ、そしてスティーヴンの妻イングリット(ミランダ・リチャードソン)の父エドワード(イアン・バネン)たちがレストランに集い、アンナに不信の念を抱くイングリッドが、彼女の過去を問うと、アンナは一五歳の時に兄が自殺したことと、その直後に両親が自殺したことを告白した。アンナとの情事に溺れ、自分の感情をコントロールできなくなったスティーヴンは離婚を決意するが、アンナは取り合わない。アンナとマーティンの婚約が決まり、スティーヴンはアンナの母エリザベス(レスリー・キャロン)を昼食に招待するが、彼女はすべてを見抜いており、帰途の車中でスティーヴンに、アンナと別れてくれと懇願するのだった。結婚式の準備が整い、アンナとの別れを決意したスティーヴンは失意の底にいたが、アンナがロンドンに借りたアパートの鍵を送ってきた。アンナはマーティンと結婚してもスティーヴンとは別れたくないと言う。アパートで密会した二人は激しく愛し合うが、マーティンに目撃されてしまい、激しいショックを受けたマーティンは、階段を踏みはずし墜落死してしまう。アンナと別れ、妻も去っていったスティーヴンは、孤独な余生を送ることを強いられるのだった。
「ダメージ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ダメージ」のスペック
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