解説
宮沢賢治と妹トシの関係をモチーフとした幻想の物語。8ミリ、16ミリの短編映画で独自の世界を築いてきた山田勇男の脚本・監督による初35ミリ作品で、撮影は麻生知宏、音楽は「ザ・ガーデン」のサイモン・ターナーが担当。
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「アンモナイトのささやきを聞いた」のストーリー
鉱物学者の助手を務める「兄」には、小さい頃から深い愛情で結びつけられてきたかけがえのない「妹」がいた。妹は現在、重い病気でひとり病院で治療に専念している。ある日、兄のもとにその妹から螺旋模様の手紙が届いた。この手紙をきっかけにして、兄は現在と過去、現実と虚構の区別が失われていく様々な夢を見ることになる。こうした夢の途中で兄は様々な象徴的人物や出来事を経験し、夢に導かれながら妹との記憶をたどり直し、兄と妹をつなぐ奇妙に屈折した愛情のドラマに入り込んでいく。アメジスト(紫水晶)をめぐり、年老いた私かも知れない老人と出会う最初の夢。母の思い出をめぐる第2の夢。螺旋模様の透かし絵だけが書かれた手紙をめぐる第3の夢。田舎の古い映画館に誘われて、S・オージ作「ボタン」という幻燈を見る第4の夢。病室から妹を連れ出して海に出てみると、海辺では巨大な朽ちたアンモナイトがあり、それが突然ごうごう音を立てて燃え上がる最後の夢。……ふたたび深い夢に吸い込まれていった兄は、青く澄んだ海の中に溶けていった。
「アンモナイトのささやきを聞いた」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「アンモナイトのささやきを聞いた」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ファンタジー |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1992 |
公開年月日 | 1992年7月25日 |
上映時間 | 70分 |
製作会社 | ユーロスペース |
配給 | ユーロスペース |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | モノラル |
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