解説
今なお多くの信奉者を持つ漫画家・つげ義春のロングセラー・エッセイの映画化。監督は、寺山修司のスタッフとして活躍し、10年ぶりにメガホンを取った山田勇男。美術を日本映画界の重鎮・木村威夫が手がける。
ユーザーレビュー
「蒸発旅日記」のストーリー
日々の暮らしに行き詰まりを感じた主人公漫画家の津部は、ありったけの金と時刻表だけを持って、顔も知らない、まだ会ったこともない女性・静子のもとへと旅立った。津部は自分の作品の愛読者だという彼女と結婚できさえすれば、今とはまったく違う生活が得られると思っていたのだった。列車に乗り込んだ津部は、乗り合わせた若い娘に「ふるさとを案内しましょうか?」と誘われ、「この人についていって結婚するのもいいかな。別の生き方ができるのなら、相手は誰でもいい」と空想する。しかし、夜更けに目をさましたとき、娘の姿はもうなかった。静子の住む町の旅館に着いた津部は、静子が看護婦として勤務する病院に電話をする。旅館にやってきた静子は、よく話す、明るい女性だった。津部は唐突に「泊まれませんか?」と静子を誘うが、無断外泊は禁じられているため、今日は無理だといわれる。静子は「来週の今日、絶対来ます」と約束をして、旅館を去っていった。明るいところが津部の好みには合わなかったが、「多少のことは我慢して結婚してしまうかな」と思うのだった。一週間待たされることになった津部は、どうにも間が持たず、旅に出ることにした。その旅で、精神病院から抜け出した患者、墓石を探す男、そしてストリッパーの娘と出会う……。
「蒸発旅日記」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「蒸発旅日記」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2003 |
公開年月日 | 2003年7月12日 |
上映時間 | 85分 |
製作会社 | ワイズ出版 |
配給 | ワイズ出版 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | http://www.mugendo-web.com/jyouhatsu/ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2003年8月下旬号 | 劇場公開映画批評 蒸発旅日記 |
2004年8月下旬特別号 創刊85周年記念特別号2 | 日本映画紹介/外国映画紹介 蒸発旅日記 |