トキワ荘の青春

ときわそうのせいしゅん
上映日
1996年3月23日

製作国
日本

制作年
1996
上映時間
110分

レーティング
一般映画
ジャンル
青春 ドラマ

check解説

今から40年ほど前、石森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄ら、多くの明日を夢見る若いマンガ家たちが青春時代を過ごした実在のアパート“トキワ荘”での彼らの物語を、史実に基づいて描いたフィクション。監督は「東京兄妹」の市川準。脚本は市川と自主映画作家で「東京兄妹」でも共同脚本をつとめた鈴木秀幸、演出助手も兼ねた森川幸治の3人による共同。撮影も「東京兄妹」の小林達比古が担当した。主演のトキワ荘のリーダー格・寺田ヒロオに「GONIN」の本木雅弘、赤塚不二夫に「静かな生活」の大森嘉之がふんしたほか、小劇場、自主映画などで活躍する個性派が多数、実在のマンガ家役でキャスティングされている。96年度キネマ旬報ベストテン第7位。2021年2月12日より、デジタルリマスター版公開。(配給:カルチュア・パブリッシャーズ)
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【BD】トキワ荘の青春 デジタルリマスター版

  • 【DVD】トキワ荘の青春

TVで観る

ユーザーレビュー

「トキワ荘の青春」のストーリー

トキワ荘に住むマンガの神様・手塚治虫の向かいの部屋には、あちこちに原稿の持ち込みをしながらマンガ家としてのスタートを切ったばかりの寺田ヒロオが住んでいた。ある日、藤子不二雄のペンネームで合作でマンガを描いている安孫子素雄と藤本弘のふたりが、手塚を訪ねてトキワ荘にやってきた。あいにく手塚は留守だったが、寺田は田舎から出てきたふたりのために食事をご馳走してやり、東京での生活についていろいろと教えてやるのだった。その後、手塚は別の仕事場に引っ越し、上京した安孫子と藤本がその空部屋に入った。それに続くように、トキワ荘には『漫画少年』の投稿仲間だった石森章太郎、赤塚不二夫、森安直哉、鈴木伸一らマンガ家の卵たちが次々と集まり住むようになる。トキワ荘によく遊びにきているつのだじろうを加えた彼ら8人は“新漫画党”を結成し、寺田の部屋に集まっては、マンガの未来についての話に花を咲かせた。家賃を滞納するほど生活は苦しいながらも希望に燃えて好きなマンガに打ち込む彼らは、少しずつマンガ家としての実績を重ねていく。そんなころ、『漫画少年』の学童社が倒産した。以前からマンガとアニメーションの二足のわらじを履いていた鈴木は、これを機会にアニメ一本でやっていくことを決心し、トキワ荘を出ていく。『漫画少年』が廃刊になってもマンガ人気はすたれず、石森と藤子はあちこちに連載を抱える売れっ子になっていた。寺田は相変らずマイペースで描き続け、石森のアシスタントをしながらなかなか世に出るチャンスをつかめないでいる赤塚の面倒を見たり、彼らをよくまとめていた。その後、ギャグマンガの才能を見いだされた赤塚はとんとん拍子に売れっ子になり、同じころ、自分の描きたいものとそれが認められない現実とのギャップに悩んでいた森安が、こっそりトキワ荘から引っ越していった。寺田は、速いスピードで変化していく少年マンガの世界に自分が合わなくなってきていることを感じつつ、それでも自分の好きなものしか描けないでいた。そしてある冬の日、寺田は“新漫画党”のみんなで写した一枚の写真を残して、トキワ荘を出ていった。

「トキワ荘の青春」の写真

「トキワ荘の青春」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「トキワ荘の青春」のスペック

基本情報
ジャンル 青春 ドラマ
製作国 日本
製作年 1996
公開年月日 1996年3月23日
上映時間 110分
製作会社 カルチュア・パブリッシャーズ作品(製作協力*オプトコミュニケーションズ=近代映画協会)
配給 カルチュア・パブリッシャーズ
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
コピーライト (C)1995/2020 Culture Entertainment Co., Ltd

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1996年4月上旬春の特別号 COMING SOON【新作紹介】 モルグ
COMING SOON【新作紹介】 ママと娼婦
劇場公開映画批評 メフィストの誘い
特集 トキワ荘の青春 市川準監督 インタビュー
特集 トキワ荘の青春 作品評
特集 トキワ荘の青春 寺田ヒロオ氏について
特集 トキワ荘の青春 トキワ荘の人々と「トキワ荘の青春」
COMING SOON【新作紹介】 トキワ荘の青春
1996年6月上旬特別号 劇場公開映画批評 ドラえもん・のび太と銀河超特急
外国映画紹介 イル・ポスティーノ
外国映画紹介 ママと娼婦
COMING SOON【新作紹介】 蜂の旅人
劇場公開映画批評 トキワ荘の青春