解説
かつての恋人に復讐しようと一致協力した男女が恋に落ちるさまを、ユーモアたっぷりに描いたラブ・コメディ。これがデビュー作となるロバート・ゴードンのオリジナル脚本を、「アフター・アワーズ」などの俳優や「サーチ&デストロイ」などの製作者として知られるグリフィン・ダンがアカデミー賞にノミネートされた短編『Duke of Grrove』(95)に続いて監督し、長編デビューを飾った。製作は「ドンファン」のジェフリー・シルヴァーと、彼とコンビのボビー・ニューマイヤー。製作総指揮は「スクリーム」のボブとハーヴェイのワインスタイン兄弟。撮影は「クルーシブル」のアンドリュー・ダン、音楽は「マイ・ルーム」のレイチェル・ポートマン、美術は「サーチ&デストロイ」のロビン・スタンドファー、編集は「ジョージア」のエリザベス・クリング。主演は「戦火の勇気」「恋の闇 愛の光」のメグ・ライアンと「ケロッグ博士」「ケーブルガイ」のマシュー・ブロデリック。共演は「ザ・エージェント」のケリー・プレストン、「心のおもむくままに」のチェッキー・カリョ、「ナッツ」のモウリーン・ステイプルトンほか。
ユーザーレビュー
「恋におぼれて」のストーリー
星がきれいに見える中西部の町で育った天文学者のサム(マシュー・ブロデリック)は、幼なじみで恋人のリンダ(ケリー・プレストン)を追いかけてニューヨークに出てきた。幼稚園の先生をしていた彼女は、研修で訪れたニューヨークから「もう帰ってこない」という一通の手紙を送ってきたのだった。サムはリンダの住む場所を捜し当てる。彼女はフランス人のレストラン経営者アントン(チェッキー・カリョ)と同棲していた。サムは彼らのアパートメントの向かいに部屋を借りると、手製の投影機でリンダとアントンの生活を監視し始める。いつか、リンダが自分の元に戻ってくることを信じて……。そんな時、彼はカメラ・ウーマンでコラージュ・アーティストのマギー(メグ・ライアン)と出会う。彼女はアントンの元恋人で、彼にフラれた仕返しに、恋人も仕事も奪ってやろうと復讐心に燃えていた。育った環境も性格も対照的なサムとマギーだったが、アントンとリンダの仲を引き裂こうとするところで利害の一致を見る。サムはリンダを奪い返すため、マギーはアントンに自分と同じくらい辛い思いをさせるため。リンダとアントンの部屋を監視しながら、共通する目的のために一緒に暮らす羽目になったマギーとサムは、向かいの部屋を徹底的に監視し、盗聴する。投影機に映る、自分以外に見せたことのないアントンの笑顔を見て、マギーは傷つき、心で涙を流しながらアントンがリンダに捨てられるよう、彼のレストランにゴキブリをぶちまけたり次々と奇抜な作戦を実行する。ところが、次第にサムは奔放なマギーのことが気になり始める。そして、彼女もサムのことを本当に好きだと気づく。リンダとアントンの愛も、彼らの邪魔のおかげで一層深まった。マギーとサムは、ようやく過去の恋を捨てて、新しい恋人を見つけた。
「恋におぼれて」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「恋におぼれて」のスペック
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1997年9月上旬号 | COMING SOON【新作紹介】 恋におぼれて |
1997年10月下旬号 | KINEJUN CRITIQUES 恋におぼれて |
1997年11月上旬号 | 外国映画紹介 恋におぼれて |
1997年12月上旬号 | 劇場公開映画批評 恋におぼれて |