地球は女で回ってる
ちきゅうはおんなでまわっている Deconstructing Harry- 上映日
- 1998年10月31日
- 製作国
- アメリカ
- 制作年
- 1997
- 上映時間
- 96分
- レーティング
- ジャンル
- ドラマ
解説
「世界中がアイ・ラヴ・ユー」のウディ・アレン。製作は「世界中がアイ・ラヴ・ユー」のジーン・ドゥーマニアン。製作総指揮はJ・E・ボケール。撮影は「ハンナとその姉妹」からアレン作品の大半を手掛ける名匠カルロ・ディ・パルマ。美術のサント・ロカスト、編集のスーザン・E・モースもアレン組の常連。衣裳はスージー・ベインジガー。共演は「光る眼」のカースティ・アレイ、「ミルク・マネー」などの監督として知られるリチャード・ベンジャミン、「彼と彼女の第二章」のビリー・クリスタル、「目撃」のジュディ・デイヴィス、「マンハッタン」のマリエル・ヘミングウェイ、「愛のイエントル」のエイミー・アーヴィング、「G.I.ジェーン」のデミ・ムーア、「リービング・ラスベガス」のエリザベス・シュー、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のロビン・ウィリアムスほか。
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
-
ミャーノフ大佐
まず一言。この邦題はないよな。原題「Deconstructing Harry」(ハリーの解体(再構築のための))とは全然関係ないよね。それと映画の内容を表していないし。
それにしても面白かった。ウディ・アレンの映画らしく、金持ちの白人を主人公にしている。こういうところは鼻白むのだが。最初のクレジットが流れる間に同じシーンを何度も差し込むところから始まる。主人公ハリー(作家)の書いた小説と現実が入り組みながら話が進んでいくので、観ている方は、何処まで現実で何処まで小説なのかわからなくなるかも。虚(内面)と実〔現実)をバラバラにして提出している。映画を観ながら大笑いしてしまった。ウディ・アレンの心情をここまで描いた作品はなかったんじゃないか。そしてラスト、タイプライターに向かうところで、また、再構築していく。
これが Deconstructing でしょ。これで映画の原題の意味が出てくる。
それにしても、さすがウディ・アレンの映画。有名な登役者を惜しみなく使っている。ロビン・ウィリアムズなんかまともに映ってもいない。若い頃のトビー・マグワイアが出ていたんだねえ。
「地球は女で回ってる」のストーリー
NY。自分の私生活をネタにして数々のベストセラーをモノにしてきた小説家、ハリー・ブロック(ウディ・アレン)は、最近スランプに陥っていた。ある日、既に別れた三番目の妻であるジェーン(エイミー・アーヴィング)の妹で、肉体関係があったルーシー(ジュディ・デイヴィス)が、ハリーの元に怒鳴り込んでくる。自分たちの関係をハリーが著作の中で暴露したためであった。翌日、精神分析医を訪れたハリーは、書きかけの短編の内容を打ち明ける。それはひとりだけピントがボケてしまう俳優メル(ロビン・ウィリアムス)の話であった。その足でやはり精神分析医をしている二番目の妻ジョーン(カースティ・アレイ)の元に向かったハリーは、明日、母校で行われる自分の表彰式に息子のヒリー(エリック・ロイド)を連れて行きたいと頼んだが、断られた。そこで親友のリチャード(ボブ・バラバン)と別れた恋人のフェイ(エリザベス・シュー)に同行を頼むが、フェイは冒険家のラリー(ビリー・クリスタル)と明日結婚式を挙げる予定であった。代わりにハリーは、娼婦のクッキー(ヘイゼル・グッドマン)に同行を頼む。そして翌朝、リチャードとクッキーと共に車を出したハリーは、途中で学校に寄り、ヒリーを車に乗せてしまった。道中、ヒリーを退屈させないように遊園地へ寄ったハリーは、そこで自分をモデルにした作中人物のケン(リチャード・ベンジャミン)と遭遇。また姉ドリス(キャロリン・エアロン)の家に寄った後には、ドリスとジョーンを合成した作中人物のヘレン(デミ・ムーア)が現れた。そして目的地の大学が近づいてきたが、到着寸前、リチャードが突然死してしまった。しかもハリーはヒリーを誘拐したとして警察に追われ、オマケにクッキーが麻薬を所持していたため逮捕されてしまった。留置所で地獄の妄想を見るハリー。それをラリーとフェイが保釈してくれた。そしてようやく大学の舞台に向かうハリー。そこには作中人物たちが拍手で彼を迎えていた。
「地球は女で回ってる」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「地球は女で回ってる」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1997 |
公開年月日 | 1998年10月31日 |
上映時間 | 96分 |
製作会社 | ジーン・ドゥマニアン・プロ作品 |
配給 | 松竹富士 |
レイティング |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1998年10月上旬号 | COMING SOON【新作紹介】 地球は女で回ってる |
1998年11月下旬号 | KINEJUN CRITIQUES 地球は女で回ってる |
1998年12月下旬号 | 外国映画紹介 地球は女で回ってる |