解説
拳銃を奪われた警部補が、その拳銃を使って殺人を繰り返す男を追跡する姿を描いたサスペンス・ドラマ。監督・脚本は「WiLd LIFe」の青山真治。撮影を「私たちが好きだったこと」の石井勲が担当している。主演は「林檎のうさぎ」の石橋凌と「不機嫌な果実」の鈴木一真。
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「冷たい血」のストーリー
新興宗教の幹部射殺現場に居合わせた港署の警部補・嵯峨は、射殺犯の三田を追跡する途中で、逆に銃弾を浴びて重傷を負ってしまう。薄れていく意識の中、彼は自分の拳銃を持ち去る何者かの足音を聞いた。病院へ担ぎ込まれた嵯峨はなんとか一命を取り留めたが、常に生命の危機にさらされる刑事を夫に持つことに耐えきれなくなった妻・理恵から離婚届を渡される。さらに彼が奪われた拳銃で殺人事件が起こった疑いも持ち上がり、嵯峨は警察を退職することにもなってしまった。退院した嵯峨は、撃たれた時に聞いた下駄の音の微かな記憶を頼りに、親身になってくれる同僚の市井にも何も告げず、拳銃を持ち去った人間をたったひとりで探し始める。やがて、嵯峨の前に容疑者らしいひとりの若者が姿を現した。その男・島野は白血病を患っており、明日をも知れぬ命であるらしい。嵯峨は導かれるように島野の足取りを追い、さらに第二、第三の犯行が繰り返されていく中、島野が愛した女性・喜美子を探し出した。そして嵯峨は、彼女の口から島野が彼女に対する愛を証明するために犯行を繰り返していることを聞かされる。やがて、島野から嵯峨のもとに連絡が入り、嵯峨は拳銃を返すという島野とスタジアムで会う約束をした。喜美子とともにスタジアムにやってきた島野は、彼女への愛を証明するために、喜美子を撃って自らも拳銃で自殺してしまう。その一部始終を見つめていた嵯峨は拳銃を拾い上げると、この重い記憶に耐えて生き続ける決意を胸に、スタジアムを後にした。
「冷たい血」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「冷たい血」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1997 |
公開年月日 | 1997年12月20日 |
上映時間 | 109分 |
製作会社 | タキコーポレーション=東北新社作品(制作 BRANDISH) |
配給 | ビターズ・エンド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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