解説
イギリス人ジャーナリスト、中国から渡ってきた女性、街を知り尽くしている香港生まれの女性の三人が、香港返還を目前に、それぞれの人生を選択してゆくラヴ・ストーリー。監督は「スモーク」のウェイン・ワンで、香港出身の彼が89年の実験作「命は安く、トイレットペーパーは安い」以来、本格的に香港を舞台にした劇映画に挑戦した。脚本はルイス・ブニュエル作品などで知られる当代随一の脚本家ジャン=クロード・カリエールとラリー・グロスの共同。製作はリディア・ディーン・ピルチャー、ジャン=ルイ・ピエール。製作総指揮は吉崎道代、レインハード・ブランディグ、稲葉明典、ジーン・ラバディ。撮影は「アンダーグラウンド」のヴィルコ・フィラチ。音楽は「スポーン」のグレアム・レヴェル。美術はクリス・ウォン。衣裳はシャーリー・チャン。出演は「Mバタフライ」「ダイ・ハード3」のジェレミー・アイアンズ、「花の影」のコン・リー、「イルマ・ヴェップ」「ラヴソング」のマギー・チャン。共演は「ライフ・ウィズ・マイキー」のルーベン・ブラデス、「フロント・ページ」などの香港の名喜劇人マイケル・ホイほか。
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ユーザーレビュー
「チャイニーズ・ボックス」のストーリー
中国返還を半年後に控えた香港、イギリス人のジャーナリスト、ジョン(ジェレミー・アイアンズ)は香港財界の大物チャン(マイケル・ホイ)を愛するヴィヴィアン(コン・リー)を見初めたが、拒絶される。ある時、ジョンは白血病で余命が幾ばくもないことを知る。そして雑踏の中で見失ってしまった白いマフラーで顔の傷を隠す印象的な物売り女ジーン(マギー・チャン)を探すうちに、ヴィヴィアンが高級娼婦だったことを知る。中国から移住者の彼女にはそうするしか生きる術がなかった。だから、中国の古い倫理社会に生きるチャンは結婚に踏み切れないのだ。ようやくジーンを探し当てたジョンは、自殺未遂で大きな傷が残ったことにショックを受ける。中国返還を前にヴィヴィアンはジョンの愛に応え、ふたりは結ばれた。中国返還の日、ヴィヴィアンが見取る中、ジョンは息を引き取った。
「チャイニーズ・ボックス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「チャイニーズ・ボックス」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | イギリス 香港 |
製作年 | 1997 |
公開年月日 | 1998年2月7日 |
上映時間 | 110分 |
製作会社 | NDFインターナショナル=WWプロ作品 |
配給 | 日本ヘラルド映画 |
レイティング |
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