解説
うっかり者の天才科学者が発明した夢の物質をめぐって巻き起こる騒動を描いたファンタスティック・コメディ。61年のディズニー映画「うっかり博士の大発明 フラバァ」(ロバート・スティーヴンソン監督)のリメイク。監督は「34丁目の奇跡」のレス・メイフィールド。製作は「101」(製作・脚本)のジョン・ヒューズと、「ジャック」のリカルド・メストレス。製作総指揮は「アダムス・ファミリー2」のデイヴィッド・ニックセイ。サミュエル・W・テイラーの短編『A Situation of Gravity』を原作に、脚本はヒューズが執筆(オリジナルにほぼ忠実な再映画化のため、クレジットは75年に亡くなった旧作の脚本家ビル・ウォルシュと連名)。撮影は「ミクロ・キッズ3」で監督デビューを果たした「アポロ13」のディーン・カンディ。音楽は「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のダニー・エルフマン。美術は「ホーム・フォー・ザ・ホリディ」のアンドリュー・マッカルパイン。編集は「グレース・オブ・マイ・ハート」のハーヴェイ・ローゼンストックと「ジャングル2ジャングル」のマイケル・A・スティーヴンソン。衣裳はエイプリル・フェリー。SFXはフラバー関連をインダストリアル・ライト&マジック(ILM)、63年型サンダーバードが空を飛ぶシーンはドリーム・クエストがそれぞれ担当。主演は「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のロビン・ウィリアムス。共演は「この森で、天使はバスを降りた」のマルシア・ゲイ・ハーデン、「アンフォゲッタブル」のクリストファー・マクドナルド、「デッドマン・ウォーキング」のレイモンド・J・バリーほか。ちなみに旧作「うっかり博士の大発明 フラバァ」とその続編「フラバァ・デラックス」でヒロインを演じたナンシー・オルソンがフォード社の秘書役でカメオ出演。日本語吹き替え版も同時公開された。
ユーザーレビュー
「フラバー」のストーリー
天才科学者フィリップ(ロビン・ウィリアムス)は透き通った緑色のゼリー状で弾力を無限に増幅する夢のエネルギー物質「フライング・ラバー」略してフラバーを発明したが、研究に没頭するあまり大学の経営者サラ(マルシア・ゲイ・ハーデン)との三度目の結婚式をすっぽかしてしまう。フィリップに愛想をつかしたサラはライバル大学の科学者クロフト(クリストファー・マクドナルド)とデート、今度のバスケの対抗試合で彼の大学が勝ったら、一緒に旅行することを約束した。フィリップはフラバーを利用して、バスケの試合を勝たせた。ふたりの仲を回復するが、そんなフラバーを悪用しようとした資産家のホーニッカー(レイモンド・J・バリー)とクロフトだが、逆にフラバーの力でこらしめられる。空飛ぶ車の開発し、経営危機に陥っていった大学を救ったふたりは南の島へ新婚旅行に飛び立った。
「フラバー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「フラバー」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1997 |
公開年月日 | 1998年3月28日 |
上映時間 | 95分 |
製作会社 | グレート・オークス・プロ作品 |
配給 | ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD/DTS/SDDS |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1998年4月上旬春の特別号 | スペシャル・セレクション フラバー 作品評 |
1998年4月下旬号 | 劇場公開映画批評 フラバー |
1998年5月上旬号 | 外国映画紹介 フラバー |