解説
刑務所帰りの元ボクサーと、彼の元恋人の人妻をめぐるラヴ・ロマンス。監督は「マイ・レフト・フット」「父の祈りを」のジム・シェリダンで、主演のダニエル・デイ=ルイスとのコンビ3作目となる。製作はシェリダンと、前2作で彼と組むアーサー・ラピン。脚本はシェリダンと「父の祈りを」のテリー・ジョージ。撮影は「マイケル・コリンズ」のクリス・メンゲス。美術は「エビータ」のブライアン・モリス。音楽のギャヴィン・フライデーとモーリス・シーザー、編集のジェリー・ハンブリングは「父の祈りを」に続く参加。共演は「奇跡の海」のエミリー・ワトソン、「チェーン・リアクション」のブライアン・コックスほか。
ユーザーレビュー
「ボクサー(1997)」のストーリー
北アイルランド、ベルファスト。ボクサーとして有望視されながら、IRAに参加したことで服役していたダニー(ダニエル・デイ=ルイス)は14年ぶりに故郷の町に帰ってきた。元恋人で組織の幹部ジョー(ブライアン・コックス)の娘でもあるマギー(エミリー・ワトソン)は、親友の妻となり、息子のリアムを育てながら服役中の夫を待つ身だった。ダニーはマギーへの愛を胸に、元コーチのアイクの助けを借り、再びボクサーとしてリングへあがる。再燃するかに見えたダニーとマギーの仲は、穏健派のリーダーであるジョーにも従わないIRAの過激な闘士ハリー(ジェラード・マクソレー)をはじめとする組織の監視の目に阻まれた。そして警察互助会会長のレジー・ベルが主催するボクシングの試合の日。強敵をくだすダニーだが、直後、会長が暗殺される。暴動の中、ジムも炎上。放火したのはマギーとダニーの密会に疑いを抱いたリアムだった。マギーからことの次第を聞き、ショックを受けるダニー。そこをハリーたち過激派が急襲、ダニーは拉致される。トンネルの中、ダニーを殺そうとするハリーはジョーの手で倒された。かくしてダニーは町にとどまることを誓うのだった。
「ボクサー(1997)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ボクサー(1997)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1997 |
公開年月日 | 1998年6月13日 |
上映時間 | 114分 |
製作会社 | ヘルズ・キッチン・プロ |
配給 | UIP |
レイティング |
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