ローズの秘密の頁(ぺージ)
ろーずのひみつのぺーじ THE SECRET SCRIPTURE
解説
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ミャーノフ大佐
アイルランドとカトリックのことは「ジミー、野を駆ける伝説」で詳しく書いたのでここでは書かない。「あなたを抱きしめる日まで」も確かアイルランドが舞台だった気がする。この映画で知ったことは、アイルランドの中でもプロテスタント系信者がいたんだ。そして第2次大戦中、プロテスタント系はイギリスよりだったんだ。カトリック系はどちらかというとドイツ寄りというのは判っていたけど。そしてカトリック教会がいかに人々を縛り人権を無視していたかが、先に書いた2本の映画も含めて判る。1970年代にはラテンアメリカで解放の神学と言ってカトリック教会が当時のラテンアメリカの独裁政権を批判していたこともあるのに。
映画って、外国の歴史も判るから良いよね。(全てが事実というわけではないけど)
で、映画はそのカトリック教会により、本当は(プロテスタントの教会で)結婚しているのに、未婚の子供を産んで殺したとして、精神病院に50年間とじこめられていたローズのはなしだ。現在のローズ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)と、1940年代初期の子供を産むまでの若い頃のローズ(ルーニー・マーラ)のエピソードを交互に描いていく。精神科医のグリーンが現在のローズの精神鑑定を行っていくが、最後に...、というストーリー。
ストーリーは「あなたを抱きしめる日まで」に似ている。医者のグリーンとローズの繋がりが突然出てくる。それは唐突すぎないか。観進めていくうちに判るけど、途中途中にもっと伏線を入れるべきでは。それと50年、映画の中で50年の間を開けるのはちょっと長すぎないかな。途中途中のエピソードは入れなくて良いのかな。
大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴももうそろそろ映画の引退だろうから彼女の演技を観られるのは貴重。
「ローズの秘密の頁(ぺージ)」のストーリー
「ローズの秘密の頁(ぺージ)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ローズの秘密の頁(ぺージ)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス 文芸 ドラマ |
製作国 | アイルランド |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2018年2月3日 |
上映時間 | 108分 |
配給 | 彩プロ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://rose.ayapro.ne.jp/ |
コピーライト | (c)2016 Secret Films Limited |
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