ローズの秘密の頁(ぺージ)

ろーずのひみつのぺーじ THE SECRET SCRIPTURE
上映日
2018年2月3日

製作国
アイルランド

制作年
2016
上映時間
108分

レーティング
一般映画
ジャンル
ラブロマンス 文芸 ドラマ

check解説

アイルランドの作家セバスチャン・バリーによる小説を「ドリームハウス」のジム・シェリダン監督が映画化。赤ん坊殺しの罪で40年間を精神病院で過ごしてきたローズ。罪を否認し続けるローズの封印されてきた過去が、1人の医師と1冊の聖書によって暴かれていく。出演は「キャロル」のルーニー・マーラ、「フォックスキャッチャー」のヴァネッサ・レッドグレイヴ、「キング・アーサー」のエリック・バナ、「シング・ストリート 未来へのうた」のジャック・レイナー、「ダイバージェント」シリーズのテオ・ジェームズ。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • ライター
    石村加奈
    海まで逃げても捕らえられてしまう、女にとって不自由な時代を生きたローズの半生に「... もっと見る
  • 映像演出、映画評論
    荻野洋一
    精神科病棟に幽閉された女性の悲劇が回想形式で語られるが、真実がつまびらかとするの... もっと見る
  • 脚本家
    北里宇一郎
    精神科病院に長年収容されている老女の過去の謎。それが次第に解き明かされる。ミステ... もっと見る

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     アイルランドとカトリックのことは「ジミー、野を駆ける伝説」で詳しく書いたのでここでは書かない。「あなたを抱きしめる日まで」も確かアイルランドが舞台だった気がする。この映画で知ったことは、アイルランドの中でもプロテスタント系信者がいたんだ。そして第2次大戦中、プロテスタント系はイギリスよりだったんだ。カトリック系はどちらかというとドイツ寄りというのは判っていたけど。そしてカトリック教会がいかに人々を縛り人権を無視していたかが、先に書いた2本の映画も含めて判る。1970年代にはラテンアメリカで解放の神学と言ってカトリック教会が当時のラテンアメリカの独裁政権を批判していたこともあるのに。
     映画って、外国の歴史も判るから良いよね。(全てが事実というわけではないけど)
     で、映画はそのカトリック教会により、本当は(プロテスタントの教会で)結婚しているのに、未婚の子供を産んで殺したとして、精神病院に50年間とじこめられていたローズのはなしだ。現在のローズ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)と、1940年代初期の子供を産むまでの若い頃のローズ(ルーニー・マーラ)のエピソードを交互に描いていく。精神科医のグリーンが現在のローズの精神鑑定を行っていくが、最後に...、というストーリー。
     ストーリーは「あなたを抱きしめる日まで」に似ている。医者のグリーンとローズの繋がりが突然出てくる。それは唐突すぎないか。観進めていくうちに判るけど、途中途中にもっと伏線を入れるべきでは。それと50年、映画の中で50年の間を開けるのはちょっと長すぎないかな。途中途中のエピソードは入れなくて良いのかな。
     大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴももうそろそろ映画の引退だろうから彼女の演技を観られるのは貴重。

「ローズの秘密の頁(ぺージ)」のストーリー

取り壊しが決まったアイルランド西部にある聖マラキ精神病院。転院する患者たちの再診のため、病院を訪れた精神科医グリーン(エリック・バナ)は。赤ん坊殺しの罪で“精神障害犯罪者”として40年間収容されている老女ローズ・F・クリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)を看ることになる。罪を否認し、自分の名を「ローズ・マクナリティ」と訴え続ける彼女の様子が一般的な患者と異なることに気付いたグリーンは、ローズが大切にしている1冊の聖書の存在を知り、彼女の過去に興味を持ち始める。実はローズは何十年にもわたり、聖書のなかに秘かに日記を書き綴っていたのだ。やがて、ローズは日記を辿りながら半世紀前の記憶を遡り、自分の人生を語り始める……。

「ローズの秘密の頁(ぺージ)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ローズの秘密の頁(ぺージ)」のスペック

基本情報
ジャンル ラブロマンス 文芸 ドラマ
製作国 アイルランド
製作年 2016
公開年月日 2018年2月3日
上映時間 108分
配給 彩プロ
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
公式サイト http://rose.ayapro.ne.jp/
コピーライト (c)2016 Secret Films Limited

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