サラエヴォの銃声
さらえぼのじゅうせい DEATH IN SARAJEVO
解説
ベルナール=アンリ・レヴィの戯曲『ホテル・ヨーロッパ』を原案に「鉄くず拾いの物語」のダニス・タノヴィッチ監督が映画化。サラエヴォ事件から100年。記念式典が行われる予定の高級ホテルで一発の銃声が響き、招待客や従業員たちの運命が大きく交錯していく。出演は、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の女優スネジャナ・ヴィドヴィッチ、「サラエボ、希望の街角」のイズディン・バイロヴィッチ。第66回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、国際批評家連盟賞受賞。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
-
映像演出、映画評論荻野洋一連続公開の「汚れたミルク」では世界普遍の問題に敷衍したタノヴィッチ映画がこの新作では再び自画像へと原点返りする。ユーゴ内戦の象徴的な建造物であるサラエヴォのホテ... もっと見る
-
脚本家北里宇一郎今もなお続くボスニア・ヘルツェゴビナの混乱状況をグランドホテル形式で描いて。経済は行き詰まり、労働者の身分も不安定。女性は生きづらく、ヤクははびこり、地下ヤクザ... もっと見る
-
映画ライター中西愛子タノヴィッチが「ノー・マンズ・ランド」を発表したのが、01年。15年後に撮った本作は、彼が世界の矛盾や紛争、そこに発する人間の愛憎を最先端で問いかけている映画作... もっと見る
「サラエヴォの銃声」のストーリー
2014年6月28日、第一次世界大戦勃発のきっかけとなった皇太子夫妻暗殺、通称サラエヴォ事件から100年。サラエヴォ最高級のホテル“ホテル・ヨーロッパ”では、記念式典が行われることになっていた。そのホテルの屋上では、ジャーナリストが戦争についてインタビューをし、式典に招待されたVIPは演説の練習をしている。さらに賃金未払いをめぐってストライキを企てる従業員たち。そんな混沌とするホテルに一発の銃声が鳴り響き、それぞれの運命が大きく交錯していく……。
「サラエヴォの銃声」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「サラエヴォの銃声」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 社会派 ドラマ |
製作国 | フランス ボスニア・ヘルツェゴビナ |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2017年3月25日 |
上映時間 | 85分 |
配給 | ビターズ・エンド |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://www.bitters.co.jp/tanovic/ |
コピーライト | (C) Margo Cinema, SCCA/pro.ba 2016 |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2017年4月下旬号 | REVIEW 日本映画&外国映画 「サラエヴォの銃声」 |
2017年4月上旬号 | UPCOMING 新作紹介 「サラエヴォの銃声」 |