解説
様々な場所で即興的な舞台を演出する「カフェ・テアトル」形式で行われた舞台劇を元に、音楽界の現実と「アイドル」という偶像を揶揄した1968年製作のフレンチ・ムービー。当時のフランス演劇界のミューズ、ビュル・オジエと「昼顔」のピエール・クレマンティ、ゴダールの「ウイークエンド」にも出演したジャン=ピエール・カルフォンが3人のアイドルを怪演する。監督は舞台版も手がけたマルク’O。
ユーザーレビュー
「アイドルたち」のストーリー
1960年代パリ、サンジェルマン・デ・プレのライブ会場。ここで記者会見とパフォーマンスを兼ねた「アイドル・クラブ」商会の発表会が、シャンパンの開栓とともに幕を開けた。その目的は、ヤリ手マネージャーが仕組んだ3人のアイドル・ユニット結成のお披露目だ。パリの誰もが愛する人気ナンバーワンの「ジジ・ラ・フォル(狂乱ジジ)」ことエロイーズ(ビュル・オジエ)は、優美で魅惑的な真のアイドル。ストリート系の危険な男、短刀のチャーリー(ピエール・クレマンティ)は、持ち前の奇抜なパフォーマンスが大人気。占い師だったキテレツな自己表現がウリの「魔術師シモン」(ジャン=ピエール・カルフォン)は一発屋で、これに再起を賭ける。今回のために集められたバンドが入場し、テーマ曲『アイドルたち』が演奏される中、3人が観客の間を通り抜けながら熱狂的に迎えられて入場。まず、チャーリーが自分のことを語るサイケデリック・ロック『短刀のチャーリー』を、派手なアクションで歌い上げる。続いてジジがイェイェ全開の『ジジのロック』で萌える! シモンは、観客はともかく思い入れたっぷりに『夜が訪れたのに』を熱唱する。質疑応答タイムになり、チャーリーは父のような労働者になることを拒否しつつ、車を盗んで逮捕されそうなところを偶然居合わせた社長に助けられ、今日の自分があると語る。アイドル路線のジジは使用済みグッズなどの披露で客を煽り、大胆なダンスと斬新な歌詞の歌を次々と披露する。彼女に続く新しいアイドルを狙ったチャーリーは、広報の思惑とは裏腹な過激な言動できまずい方向に…。一方、観客からはシモンが落ち目になった理由を尋ねられ、過去の栄光に自己表現の研究語で暴走。やがて作られた彼らの虚像が徐々にあらわになり、会見は思わぬ大失敗に終わる。華やかなショービジネスの裏側にある嘘や欺瞞を見せられたプレスは牙を剥き、ファンたちからも非難の声が! それに呼応するかのように、アイドルたちの告白はヒートアップしてゆき、会見はとんでもない方向へ向かう。
「アイドルたち」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「アイドルたち」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1968 |
公開年月日 | 2005年10月29日 |
上映時間 | 105分 |
製作会社 | アンテルナショナル・タノス・フィルム |
配給 | ステップ・バイ・ステップ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | モノラル |