解説
孤独なヤクザと女子大生の苛酷な恋愛を描いた異色ラヴ・ストーリー。監督・脚本は「魚と寝る女」のキム・ギドク。撮影は『いい人がいたら紹介して』(映画祭上映)のファン・チョリョン。音楽は「Interview」 のパク・ホジュン。出演は「魚と寝る女」のチョ・ジェヒョン、同じく「魚と寝る女」のソ・ウォン、「ユリョン」のチェ・ドンムン、これが映画デビューとなるキム・ユンテほか。2001年釜山国際映画祭韓国パノラマ部門・アジア映画振興機構(NETPAC)賞、2002年韓国大鐘賞新人女優賞、同年韓国百想芸術大賞最優秀男子演技賞、同年福岡アジア映画祭グランプリを受賞。
ユーザーレビュー
「悪い男」のストーリー
昼下がりの繁華街。容易に言葉を発することのできないヤクザ、ハンギ(チョ・ジェヒョン)は、ベンチに腰掛ける清楚な女子大生ソナ(ソ・ウォン)に一目惚れする。ソナは侮蔑の視線をハンギに向け、ボーイフレンドの元に行ってしまうが、ハンギは強引にソナの唇を奪い、街はパニックに陥った。そしてハンギは策略を立てる。書店に財布を置くという罠を仕掛け、その中身を抜き取ってしまったソナは、持ち主に責められ多額の借金を背負ってしまう。そのせいで彼女は、ハンギの仕切る売春宿に売り飛ばされてしまうのだ。ハンギはマジックミラー越しに、娼婦へと変わっていくソナを見守る日々を送る。ところがソナに惚れたハンギの子分ミョンス(チェ・ドンムン)が口を滑らし、彼女はハンギの策略でここに連れて来られたことを知ってしまう。一度脱走するが、またハンギに連れ戻され、次第に売春宿の日常に染まり始めるソナ。そんな時、ハンギは宿敵ダルス派の襲撃を受け、復讐のためにダルスを殺した子分ジョンテ(キム・ユンテ)の代わりに、出頭して刑務所に送られる。ハンギは死刑囚となったが、結局ジョンテが自首して釈放。帰ったハンギは、ソナを最初に出会ったベンチへと送っていく。しかしソナは、ハンギの元に戻ってきた。そして2人は、ソナの売春で金を稼ぎながら、トラックに乗って共に暮らしていくのだった。
「悪い男」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「悪い男」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | 韓国 |
製作年 | 2001 |
公開年月日 | 2004年2月28日 |
上映時間 | 103分 |
製作会社 | LJフィルム |
配給 | エスピーオー |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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2004年4月下旬号 | 日本映画紹介/外国映画紹介 悪い男 |