解説
カリフォルニアのパーム・スプリングスを舞台に、女性3人の関わりを通じて女同志の虚栄、反発、嫉妬などの感情のからみを描く。製作・監督・脚本は「ポパイ」のロバート・アルトマン。撮影はチャック・ロッシャー、音楽はジェラルド・バスビー、編集はデニス・ホールが担当。出演はシェリー・デュヴァル、シシー・スペイセク、ジャニス・ルールなど。
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「三人の女」のストーリー
カリフォルニア州のパーム・スプリングスの砂漠の中にある老人患者専門のリハビリテーション・センターで、ミリー・ラモロー(シェリー・デュヴァル)は、付添い看護をして働いていた。ある日、テキサスからやって来たまだ少女のようなピンキー・ローズ(シシー・スペイセク)が、付添いの見習いとしてミリーの指導を受けるようになった。孤独なビンキーは、ミリーを慕い、彼女のことをいつも考えていた。一方のミリーは、見栄っぱりの気どり屋で、男たちは彼女のキザなやりとりを敬遠していた。ミリーは最近、新しいアパートを借りたが、家賃が高いので同居人を求める告知を掲示板に出し、さっそくピンキーがやって来た。2人は同居生活を始めることになった。ミリーの世話を嬉々としてするミリー。2人は、勤務が終ってから、酒場ドッジ・シティに立ちよって、ビールを飲んだ。マスターのエドガー(ロパート・フォーティア)は、西部劇のスタントをつとめたことのある男で、ミリーが借りたアパートに妻のウィリー(ジャニス・ルール)と一緒に住んでいた。妊娠中のウィリーは、アパートの庭にあるプールの壁や石畳に、不思議な男女の絵を描いていた。ミリーは、過去に交際していたボーイフレンドのディードル(ビデリー・ロス)を招いてパーティを開こうとするが彼には新しい恋人ができていて寄りつかず、あげくの果てにエドガーをアパートにひきずり込んで、ピンキーを邪魔者扱いし部屋から追い出した。ピンキーは絶望して、プールに飛び込んで自殺を計るが、ウィリーに発見され、病院へ送られた。一時的な記憶喪失症にかかったビンキーは、両親の顔を認めることもできず、その間病院側からは解雇されてしまった。すっかり全快したピンキーは、アパートに戻ったが、すっかり性格が変わって、ミリーに対して女王のように振るまった。ある夜、エドガーが2人の部屋にやって来てウィリーが産気づいたと告げた。ミリーは、ウィリーの許に駆けつけ、ピンキーに、医者を呼んでくるようにと命じた。ウィリーは難産で苦しんでいた。やがて生まれた赤ん坊は死んでいた。血で染まった手で嬰児を布でつつむミりー。彼女は、ドアの外で、その光景をじっと見つめるピンキーの姿を発見した。彼女は医者に行かなかったのだ。何カ月かが過ぎ、酒場ドッジ・シティで、いまでは3人の女が一緒に生活していた。エドガーは拳銃の事故で急死してしまった。しかし、その死因に、判然としないものが、感じられるのだった。
「三人の女」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「三人の女」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1973 |
公開年月日 | 1985年4月6日 |
製作会社 | ライオンズ・ゲート・フィルムズ(20世紀フォックス映画)作品 |
配給 | シネセゾン |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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