解説
アメリカが抱える9.11後の病理を、ひとりの女性の生き方に重ねるサスペンス・アクション。婚約者を殺害されて、銃を手にして自ら悪を裁く道を選択したヒロインに、「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスター。本作では、製作総指揮も兼ねる。監督は「クライング・ゲーム」でアカデミー賞脚本賞を獲得、「インタビュー・ウィズ・バンパイア」「プルートで朝食を」のニール・ジョーダン。事件を捜査しながらもヒロインを支える黒人警官役に、「ハッスル&フロウ」のテレンス・ハワード。
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「ブレイブワン」のストーリー
エリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)は、ニューヨークでラジオ番組を担当するパーソナリティ。その番組で流すために、街の喧騒を録音してまわるのが日常だった。プライベートでは婚約者もいて、ささやかな幸福な日々を過ごしていた。しかしその幸福は突然、破られる。ある夜、婚約者と犬の散歩をしていたところ、暴漢によって襲われたのだ。婚約者は帰らぬ人となり、エリカもまた重傷を受ける。大都会の持つ危険な側面を、彼女は自身の肌で知った。肉体的な傷は癒えても、精神が受けたダメージは大きかった。これまで親しみ、世界でも最も安全だと信じていたニューヨークの街並みがまったく違うものに見えてくる彼女は、護身用の銃を携帯するようになる。そしてある日、コンビニエンスストアで殺人現場に出くわした彼女は、その犯人に向けて発砲する。エリカは殺人者となり、戻れない一歩を踏み出してしまった。その後、地下鉄で遭遇した二人組のチンピラも狙撃してしまったエリカ。謎の「処刑人」の存在は、ニューヨーク中の噂となった。エリカのラジオ番組でも、その「処刑人」がリスナーの話題となる。一方、事件を捜査する黒人刑事のショーン(テレンス・ハワード)は、ふとしたことからエリカと知りあった。そして、捜査を進めていくうちに、「処刑人」とエリカの姿が重なっていくのを感じていた。ショーンとの会話で、法では裁けない悪人の存在を知ったエリカは、その男を追いつめる。その場に、ショーンも現れた。「自分の拳銃は使うな!」と助言するショーンは、エリカを庇うために自身も肩を撃たれる。偽装工作が成立して、エリカはひとり逃亡した。それでも、殺人を繰り返してしまった苦悩と自責からは一生、逃れられないということをエリカは感じていた。
「ブレイブワン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ブレイブワン」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2007年10月27日 |
上映時間 | 122分 |
製作会社 | Redemption Pictures/Silver Pictures/Village Roadshow Pictures/WV Films III |
配給 | ワーナー・ブラザース |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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2007年12月上旬号 | 劇場公開映画批評 ブレイブ ワン |