解説
誰もが必ず出会う人生の問題を、二人の男の魂の交流を通して描く感動のヒューマン・ドラマ。物語の軸になる二人の主人公を演じるのはコメディ俳優アダム・サンドラー(「ロンゲスト・ヤード」)と、演技派ドン・チードル(「ホテル・ルワンダ」)。監督は「インディアン・サマー/タマワクの英雄たち」のマイク・バインダー。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
そこは白い世界でした。彼には奥さんがいました。奥さんは遠いところから来ました。電車でも飛行機でも、どんな乗り物でも、歩いてもいけない遠いところから来ました。彼は幸せに暮らしていました。他の人達と同じように仕事をして、仲間とも付き合ってたまに飲みに行ったり。少なくとも彼は幸せに暮らしていると思っていました。ある日、奥さんが遠いところに帰ってしまいました。何故居なくなってしまったのか、彼の何が悪かったのか。彼には奥さんの遠いところへ行く手段がありません。彼は奥さんの声を聞きたいと願い、ひょっとしたら或る周波数で遠いところと連絡を取れるのではないかと、いろんな周波数で通信を試みたり、あらゆる音楽を大きくしたり小さくしたり、ずっとそんなことをしていました。ヘッドホンをつければ聞き逃しはないのでは、とヘッドホンをして遠いところとのコンタクトを試みました。それからどれだけの時間、日数、年月がたったでしょうか。あるクリスマスの日。どこからか奥さんの声が聞こえた気がします。でも彼は、彼女を失った哀しみで大声を出してずっと泣いていました。彼には奥さんの声が聞こえたでしょうか。
誰でも大切な人を失ってしまった哀しみを経験します。わかってあげて。
「再会の街で」のストーリー
アラン(ドン・チードル)はニューヨークの歯科医。仕事は順調で妻子にも恵まれ、他人から見れば文句のつけようのない人生を送っていた。しかしアランは何故か妻のジャニーンといると息が詰まりそうになるのだった。そんなアランがある日、大学時代のルームメイト、チャーリー(アダム・サンドラー)と偶然再会する。チャーリーはみすぼらしい格好をし、そのアパートにはドラムやギターが並んでいた。どうやら仕事はしていないらしい。アランは息苦しい家庭から逃れるようにチャーリーと頻繁に会うようになる。一方、チャーリーには9.11の事件で妻子を亡くしたという過去があり、これまでずっと人に対して心を閉ざしてきたのだった。チャーリーを何とか社会復帰させたいと願うアランは、彼をこっそりと精神科医に引き合わせようとするが、その小芝居は簡単に見抜かれ、チャーリーを怒らせてしまう。一方ジャニーンもチャーリーのことに執心するアランに不満を募らせていた。あなたはチャーリーの自由を羨んでいる、とジャニーンに指摘され、返す言葉を失うアラン。やがてアランの思いが通じたのか、チャーリーがセラピーを受けることに同意した。アランが紹介したのは同じビルで開業している精神科医のアンジェラだった。しかし、チャーリーが自分自身を見つめて心を開くのは思った以上に難しかった。アンジェラは、自分でなくても構わない、誰か他の人にでもいいから、家族を失ったことについて話して欲しい、とチャーリーに懇願した。するとチャーリーは、ドアの外で待っていたアランの隣に座り、静かに話し始めた。娘たちのこと、最愛の妻のこと、そしてあの日おこったことを……。
「再会の街で」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「再会の街で」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2007年12月22日 |
上映時間 | 124分 |
配給 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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