解説
舞台は幕末。下級武士が取り憑かれたのは三人の災いの神。彼らとの奮闘の毎日から、次第に自らの誇りや武士の本分を取り戻していく様を描く。浅田次郎の同名小説を、『鉄道員』の降旗康男が監督・脚本。出演は「どろろ」の妻夫木聡をはじめ、西田敏行、香川照之、江口洋介、夏木マリ、佐々木蔵之介など。
ユーザーレビュー
「憑神」のストーリー
時は幕末。下級武士ながら由緒ある家柄の出である別所彦四郎(妻夫木聡)は、婿養子に行った家からとあるきっかけで離縁されてしまう。ある晩、昌平坂学問所でライバルであった榎本武揚(本田大輔)が、軍艦頭取にまで出世していることを知る。落ち込む彦四郎だが、蕎麦屋の店主・甚平(香川照之)から、出世の秘訣は向島の「三囲(みめぐり)稲荷」であることを聞く。その帰り道、酔って転げ落ちた土手のふもとには、さびれたお稲荷様の祠があり、その名も「三巡(みめぐり)稲荷」とある。これは分社に違いないと出世を神頼みする彦四郎だが、願った稲荷は「みめぐり」違い。呼び寄せたのは災いをもたらす神たちだった。こうして、貧乏神(西田敏行)・疫病神(赤井英和)・死神(森迫永依)に取り憑かれた彦四郎の受難の日々が幕を開ける。ふりかかってくる厄からどうにか逃れようとする彦四郎だったが、不幸が重なるたびに、次第に自分の生き方や成すべき事を考えはじめるようになる。また、死神と出会い、死と対面してはじめて自分の生き様をも考える彦四郎。そんな折、榎本武揚や勝海舟(江口洋介)から新しい世の中をつくっていくために力を貸してほしいと声をかけられる。災いの神に取り憑かれた彦四郎の運命の先に待つものとは……。
「憑神」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「憑神」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2007年6月23日 |
上映時間 | 107分 |
製作会社 | 「憑神」製作委員会 |
配給 | 東映 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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