解説
東京を舞台にしたオムニバス三本。都会に出てきた若い女性が感じる不安を描いた「インテリア・デザイン」は、ミシェル・ゴンドリーらしく、途中から不条理な展開になっていく。「メルド」はレオス・カラックスによる9年ぶりの作品。怪人「メルド」にアレックス三部作のドニ・ラヴァンが扮しているのが、ファンにはうれしい。人種差別主義者で、旧日本軍の武器が残された地下道に住み、好物が「菊の花」と「紙幣」というメルドのキャラクターには暗喩がこめられているが、その解釈は個人に委ねられている。ボン・ジュノによる「シェイキング東京」は日本のマンガに影響を受けた監督らしく、手塚治虫や藤子不二雄の短編にありそうな味わいだ。
「TOKYO!」のストーリー
駆け出しの映画監督アキラと共に上京してきたヒロコ。部屋探し、就職…、物事が上手くいかない中で、ヒロコは自分の居場所が次第になくなっていくのを感じる。(「インテリア・デザイン」)東京の下水道から出没する謎の怪人「メルド」。人々が恐れる中、ついに大きな事件が起こり…。(「メルド」)10年間引きこもりの生活を続けている一人の男。ある日、配達に来た美しい少女と目が合い…。(「シェイキング東京」)
「TOKYO!」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「TOKYO!」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス 日本 韓国 ドイツ |
製作年 | 2008 |
公開年月日 | 2008年8月16日 |
上映時間 | 110分 |
製作会社 | comme des cinemas |
配給 | ビターズ・エンド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビー |
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