解説
詩人で映画監督の福間健二が「急にたどりついてしまう」以来13年ぶりに発表した作品。岡山を舞台に、母親を亡くした20代の女性が旧友や初めて会う父との交流を通じて少しずつ変わっていく姿を描く。オーディションで選ばれ、本作が女優デビューとなる主演の西脇裕美をはじめ、スタッフ、キャスト全員を岡山在住者で固めている。
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「岡山の娘」のストーリー
小川みづき(西脇裕美)は岡山大学農学部の学生。ライターの母、奈津子との二人暮しだったが、その母は10か月前に借金を残して亡くなった。みづきは大学をやめ、自己破産の手続きをしようとする。そして退学した彼女は旧友たちと再会。小説家志望の智子(石原ユキオ)、詩人バルカン(東井浩太郎)、喫茶店を経営する水野照子(岡本文子)。そしてシナリオを書く青年啓介(季羽和喜)と出会うが、恋に落ちる心の余裕がない。やがてみづきは小学校の先輩さゆり(家ノ上美春)と再会し、青果市場で働き出す。ほぼ同じ頃、20年前に岡山を去ってヨーロッパを放浪していた父、立花信三(入海洋一)が帰ってくる。それまで会ったこともなかった父の突然の出現を受け入れられず、どうしていいかわからず苛立つみづき。そして何よりも自分自身に腹を立てていた。そんな彼女の中を、さまざまな娘たちに変身する夢が通り抜けていくのだった。次第にみづきは、自分が母のことを何もわかっていなかったと気付き始める。一方、啓介はいつも誰かが自分を見ているような感覚にとらわれていた。彼は双子の弟に手紙を書く。“岡山には黙っていてくれる夜空と川と地面があるよ。” 暑い夏が続く中、友人たちもそれぞれの道を歩み始める。さゆりは新しい恋に出会い、智子はみづきと奈津子の物語をもとに、スペインを舞台にした小説“血と夢の物語”を書く。やがてみづきに、公園のベンチで信三の横に座るときが訪れる。
「岡山の娘」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「岡山の娘」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2008 |
公開年月日 | 2008年11月15日 |
上映時間 | 92分 |
製作会社 | tough mama=岡山映画祭実行委員会=幻野映画事務所 |
配給 | tough mama |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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2008年11月下旬号 |
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