解説
「ストリートファイター」などで90年代に人気を誇ったアクションスター、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが自分自身を演じるメタ・フィクション・コメディー。製作総指揮も務めた彼は新境地を開いた。監督は長編二作目のマブルク・エル・メクリ。「狼たちの午後」など70年代アメリカ映画に対するオマージュにもなっている。
ユーザーレビュー
「その男ヴァン・ダム」のストーリー
ジャン=クロード・ヴァン・ダム(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)、48歳。1990年代を席巻したハリウッド最強のアクションスターもいまや時代に取り残されていた。ギャラは急降下、出演作は劇場公開もされず、ビデオショップの片隅にひっそりと並べられるのみ。久々の大役はスティーブン・セガールに奪われる。私生活では最愛の娘に嫌われ、預金も底をついていた。全ての気力が失せた彼は、ロサンゼルスの喧騒から逃れ、故郷ベルギーのブリュッセルへと向かう。だが、休息のつもりで訪れた故郷で、とどめの一撃をくらうことに。娘の親権裁判の弁護士が、費用を早急に払わないと弁護を降りると通告してきたのだった。窮地に陥ったヴァン・ダムだったが、エージェントによるギャラの前払い交渉が何とか成功。早速、現金の引き出しに向かう。ところが、郵便局に入った途端、銃声が鳴り響き、背後のドアが閉じられる。ちょうど郵便局を襲撃した強盗の仕業だった。犯行グループは郵便局を占拠。ヴァン・ダムも人質にとられてしまう。しかも犯人の一人(ジネディーヌ・スアレム)の企みにより、犯人はヴァン・ダムであると誤認され、マスコミや野次馬が現場に殺到。だが、当のヴァン・ダムは犯人に抵抗するどころか、簡単に脅しに屈し、回し蹴りの手本まで見せる始末。アクションスターとしての力も誇りもなくした彼にできる事は、ただ無抵抗を貫くことだけだった……。
「その男ヴァン・ダム」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「その男ヴァン・ダム」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | ベルギー ルクセンブルク フランス |
製作年 | 2008 |
公開年月日 | 2008年12月27日 |
上映時間 | 96分 |
製作会社 | ゴーモン=サムサ・フィルム |
配給 | アスミック・エース |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD |
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