解説
俳優としても「空気人形」など数々の出演作を持つお笑い芸人の板尾創路が主演、初監督に挑んだ脱獄もの。昭和初期を舞台に、行く先々の刑務所から脱獄を繰り返す“脱獄王”の姿をスリリングかつシュールに描く。共演は「劔岳 点の記」の國村隼に加え、ぼんちおさむ、オール巨人、木村祐一、宮迫博之など吉本芸人が大挙出演。
ユーザーレビュー
「板尾創路の脱獄王」のストーリー
昭和初期。信州第二刑務所に1人の男が移送されてくる。彼の名は鈴木雅之(板尾創路)。胸に逆さ富士の刺青を入れたその男は、無口で物静かな様相とは裏腹に、拘置所を二度も脱走した曰く付きの囚人だった。噂通り、収監されて一時間も経たないうちにまんまと脱獄。必死の捜索により、近くの線路で身柄を取り押さえるが、看守長の金村(國村隼)は、この男には何かあると直感する。それからも、収容される刑務所や拘置所のいずれにおいても脱獄を繰り返す鈴木。それは、時間の長短や、枷の大小、難易度に関わらず、突然意表を突いた形で行われ……、そしてまた戻ってくるのだった。通常ならとっくに釈放されている微罪にもかかわらず、脱走を繰り返したことで鈴木の刑期は計り知れないほど膨らんでいた。次第に世の中には、戦争に向けた不穏な空気が流れ出す。かつては看守長だった金村も、その実直さが司法省のトップ、上羅(石坂浩二)の目に止まり、政府高官の1人となっていた。ある日、ふと目を止めた書類に“鈴木雅之”の名を発見。そこには“監獄島送り”と記されていた。“監獄島”とは、もはや戸籍すら抹消され、一度入ったものは二度と社会に戻ることはないという究極の奈落だった。鈴木の最期を予感しながらも、何故か言いようのない気持ちに襲われる金村。彼は鈴木の最期を見届けたいと、自ら警護を申し出る。しかし、そこは終わりではなかった。果たして、“脱獄王”と呼ばれた鈴木の真の目的とは……?
「板尾創路の脱獄王」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「板尾創路の脱獄王」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2009 |
公開年月日 | 2010年1月16日 |
上映時間 | 94分 |
製作会社 | 「板尾創路の脱獄王」製作委員会(吉本興業=角川映画)(制作 よしもとクリエイティブ・エージェンシー) |
配給 | 角川映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | DTS |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2010年8月上旬号 | DVDがおもしろい! 特別企画「板尾創路の脱獄王」からの飛躍 |
2010年2月上旬号 | 評論家発映画批評 「板尾創路の脱獄王」 |
2010年1月下旬号 |
インタビュー 板尾創路「板尾創路の脱獄王」監督・脚本・企画・主演 REVIEW 日本映画 「板尾創路の脱獄王」 |