解説
「フラガール」の蒼井優、「沈まぬ太陽」の鈴木京香、「ゴールデンスランバー」の竹内結子、「山桜」の田中麗奈、『トリック』の仲間由紀恵、「おくりびと」の広末涼子、当代きっての6女優出演で、昭和から平成の時代を生きた日本の女性たち、それぞれの人生のターニングポイントを描く。監督は「タイヨウのうた」の小泉徳宏。
「FLOWERS フラワーズ」のストーリー
戦前の1936年。代々に渡る封建的な家長制度の家で生まれ育った凛(蒼井優)は、女学校を卒業後、実家で家事手伝いをしていた。明日は親の決めた許嫁との結婚式。だが、会ったこともない相手との結婚に心の整理がつかず、当日、花嫁姿のまま家を飛び出してしまう。時は流れて戦後。凛は3人の娘を育て上げていた。1964年。長女の薫(竹内結子)は大学進学のために上京し、卒業と同時に教授と結婚。尊敬する夫に対する愛情は何年たっても色褪せずにいた。1969年。次女、翠(田中麗奈)は大手出版社に勤務。勝気で明るい性格、歯に衣着せぬ言動を武器に、男社会の中でも対等に渡り合う。そんなある日、フリーライターの恋人からプロポーズされ…。1977年。末っ子としてみんなから愛されて育った三女の慧(仲間由紀恵)。短大卒業後に結婚して以来、郊外の団地暮らし。慎ましくも幸せに暮らしていた。だが、身体が弱く、2人目の子供の出産を医師に反対されていた…。さらに時代は下り、2000年代。幼い頃からピアノの腕を評価されていた慧の長女、奏(鈴木京香)はピアニストを目指していたが、このところ才能の限界を感じていた。さらに、恋人との別れもあり、自らの人生を見つめ直す岐路に立つ…。2009年。慧の次女、佳(広末涼子)は小さい頃から成績優秀だった姉の奏と比較されてきたが、短大卒業後に結婚。現在は夫の実家で息子と共に幸せな生活を送っていた。こうして、それぞれの時代を生きた6人の女性たち。彼女たちは一本の糸で結ばれていた……。
「FLOWERS フラワーズ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「FLOWERS フラワーズ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2010 |
公開年月日 | 2010年6月12日 |
上映時間 | 110分 |
製作会社 | 「FLOWERS」製作委員会(ADK=ROBOT=東宝=小学館=資生堂=日本テレビ=読売テレビ=読売新聞=KDDI)(制作プロダクション ROBOT) |
配給 | 東宝 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
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