解説
1957年にルイ・マルが発表したフィルム・ノワールの傑作を、舞台を日本に置き換えてリメイク。不倫関係にある男女が、女の夫の殺害計画を立てるが、手違いから計画が破綻してゆく。出演は「のだめカンタービレ 最終楽章」二部作の吉瀬美智子、「ジェネラル・ルージュの凱旋」の阿部寛。監督は「いつか読書する日」の緒方明。
ユーザーレビュー
「死刑台のエレベーター(2010)」のストーリー
大企業“手都グループ”の会長夫人、手都芽衣子(吉瀬美智子)は、グループ傘下で働く医師、時籐隆彦(阿部寛)と不倫関係にあった。2人は芽衣子の夫、手都グループの会長(津川雅彦)殺害を計画。密室で自殺に見せかけて会長を殺害する、ほんの15分程度で済む完全犯罪だった。1人で仕事をすると秘書に告げて、手都ビル内のオフィスに籠る時籐。ベランダからロープを渡してすぐ上の部屋によじ登ると、拳銃で会長を殺害する。だが、自室に戻るのに手間取り、ロープをかけたまま秘書と一緒にビルを出る。同じ頃、ビルの外では警官の赤城邦衛(玉山鉄二)がチンピラに拳銃を奪われていた。一方、駐車場から出てきた時籐は、ビル脇に車を止めて駆け込んでいく。ロープを無事に回収するが、乗り込んだ下りエレベーターが突然停止し、閉じ込められてしまう。この日は週末。5時半にビルの電源が落とされる日だったのだ。外では赤城が、チンピラたちのボス、神健太郎(平泉成)の情婦、中井朔美(りょう)に目を止めていた。神と朔美が車に乗るのを見た赤城は、恋人の松本美加代(北川景子)とともに、止めてあった時籐の車に乗り込む。近くのカフェで待つ芽衣子の目の前を通り過ぎる時籐の車。その助手席に若い女の姿を見つけた芽衣子は、疑心暗鬼に陥り、コートを翻して街へ出てゆく。その頃、時籐は脱出を試みていたが、思うようにいかずに苦心していた。やがて、赤城と神、2組の男女がコテージに到着。かつて恋人だった朔美の挑発に乗った赤城は、2人を射殺してしまう……。翌朝。殺人現場に放置されていた車から、容疑者となった時籐を探して手都ビルに警察が駆けつける。動き出すエレベーター。間一髪でビルを脱出する時籐。だが、殺人事件は大々的に報じられ、刑事たちが会長の死体を発見するのも時間の問題。時籐は全ての罪を背負うことになるのか……?果たして芽衣子の運命はどうなるのか……?
「死刑台のエレベーター(2010)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「死刑台のエレベーター(2010)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2010 |
公開年月日 | 2010年10月9日 |
上映時間 | 111分 |
製作会社 | 「死刑台のエレベーター」製作委員会(製作プロダクション 小椋事務所/プロダクション協力 アグン・インク) |
配給 | 角川映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
公式サイト | http://www.shikeidai.jp/ |
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