サラエボ,希望の街角
さらえぼきぼうのまちかど NA PUTU解説
長編デビュー作「サラエボの花」がベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたヤスミラ・ジュバニッチ監督が、紛争の記憶を乗り越えて生きようとする女性を通じて、現代サラエボの姿を描く。出演は「What is a Man Without a Moustach?」のズリンカ・ツヴィテシッチ、「サラエボの花」のレオン・ルチェフ。
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「サラエボ,希望の街角」のストーリー
航空会社の客室乗務員として働くルナ(ズリンカ・ツヴィテシッチ)と、空港の管制室に務めるアマル(レオン・ルチェフ)はサラエボで結婚を前提に同棲生活を送るカップル。アマルを愛するルナは、一刻も早く彼の子供を授かりたいと望んでいた。幸せそうな2人だったが、かつてこの国で起きた“サラエボ紛争”によって、心に深い傷を負っていた。目の前で両親を殺され、避難民として過ごしたルナ。過酷な戦場を経験し、弟を失ったアマル。2人とも、戦争の酷い記憶を拭うことができずにいた。そんなある日、戦争体験の後遺症からアルコール依存症に陥っていたアマルは、勤務中の飲酒が原因で6ヵ月間の停職処分を受けてしまう。一方、医師から人工授精を勧められて悩むルナ。ある日、停職中のアマルが、イスラム原理主義者から仕事を紹介されたと言ってくる。仕事場が遠く離れていることもあり、ルナはそれを断るように頼むが、彼は1人で出かけてしまう。そのまま音信不通になるアマル。彼を追って現地に向かったルナは、車とボートを乗り継いで彼らのコミューンに辿り着く。だが、黒いベールで全身を覆った女性たちが男性から隔離されている生活は、彼女の目には奇異に映った。ようやく再会したアマルは、ここの生活にすっかり馴染んで、今では酒を断ったと言う。数週間後、サラエボに戻ってきたアマルは、熱心にモスクに通い、欠かさず祈りを捧げるようになる。別人のようになったアマルを理解しようと努めるルナだったが、心の溝は埋まらない。ある夜、酔って街を彷徨った彼女は、紛争で受けた心の傷、長らく心の奥底に封印してきたトラウマと向き合うことになる。そしてもう一つ大きな問題は、未来のために今どのような選択をすべきか、ということだった。自分は本当にアマルを愛し、彼の子供を産むことを願っているのか。苦しみながら自問自答を繰り返したルナは、覚悟を決めてアマルに自らの意思を告げる……。
「サラエボ,希望の街角」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「サラエボ,希望の街角」のスペック
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