「ガクドリ」のストーリー
一浪して赤城山大学に合格した佐藤マサキ(木ノ本嶺浩)は、自動車教習所の美人教官、菜々子(杉本有美)に一目惚れ。偶然にも彼女は赤城山大学自動車部のOGで、バリバリのドリフターだった。今でも時折、彼女が自動車部に顔を出すと聞いたマサキは、彼女に近づこうと、すぐさま入部を決める。とはいうものの、ドリフトどころか自動車に関してすら全く知識のないマサキは一から勉強や練習を開始。やがて、先輩で最大のライバルの今井や幼なじみの熊太郎(菊田大輔)などの仲間たちと腕を競い、頭角を現していく。その一方で、彼の前には様々な仲間やライバルが現れる。常に不機嫌な金持ちの坊ちゃん学生、速水(加藤和樹)。彼は金に物を言わせて一流のパーツを揃えていたが、車への愛情を失っていたせいでドリフトの腕は今一つ。仲間からも孤立していたが、ある事故をきっかけに、車に興味を抱き始めた頃の情熱を取り戻す。いろは坂女子大に通う女子大生、莉香(三浦葵)は筋金入りのドリギャル。ドリギャル仲間とともに、キャバクラでアルバイトする一方で、休日にはばっちりデカ目のメイク講座や骨盤ダイエットに通うなど、女らしさを磨くことにも余念がない。すべては女にしかできないドリフトをするため。そんなドリギャルの生態を取材するのは雑誌記者の豊川。取材を通して彼女らを温かく見守り、熱いものを感じてゆく。そして、全員が目指すのは毎年一回行われる全日本学生ドリフト王座決定戦、通称“学ドリ”だった。マサキや仲間たちの思いは、すべて“学ドリ”へとつながってゆく……。