ハムレット・ゴーズ・ビジネス
はむれっとごーずびじねす HAMLET GOES BUSINESS
解説
シェイクスピア劇を翻案し、父の残した会社を乗っ取ろうとする叔父との抗争を描くブラック・コメディ。「白い花びら」公開記念に2000年4月29日から渋谷ユーロスペースで開催された特集上映「アキ・カウリスマキ・ゴーズ・ニッポン!」にて上映。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
ストーリーは殆どシェイクスピアのハムレットをなぞっている。ただしラストが追加されているが。舞台を現代劇に置き換えているが、登場人物の名前もシェイクスピアのそれと同じにしている。
kinenoteではコメディとなっているが、これはコメディだろうか。映画.comではブラックコメディとなっていて、こちらの方がまだあっているかな。どうしてもシェイクスピアの4大悲劇の一つなので、それをなぞっていると悲劇に見えてくる。大体、あんなにたくさん人が死んでいるのだから。これがコメディに見えてくるのは、アキ・カウリスマキの演出によってあっさりと人が死んでいくからかな。あと、お風呂で浮かぶアヒルを小道具で出してくるところかな。所々で面白く出てくる。このアヒルをキーにしたいならもっと登場シーンが多くて良かった。登場シーンが中途半端だ。登場シーンが多いとなると、ある程度意味を持たせないといけないなあ。
舞台を現代劇にしているので、ハムレット他殆どの登場人物がお金持ちである。これまでアキ・カウリスマキの扱う主人公はみんな貧しい下層の人達であり、そこに共感があったのに、この映画では違った。そんな点もあまりのめり込まなかった点かな。
相変わらず音楽の使い方が面白い。アメリカのポップス、ジャズを面白く差し込んでいて、彼の映画の独特なリズムを作っている。
ラストがシェイクスピアとは大きく違っている。ハムレットの告白とその後の友人の行動は、監督の思いが入っているのだろう。
「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」のストーリー
ある大企業の上層部で血まみれの権力争いが起きている。誰が最高幹部を殺したのか?商品の世界的独占と引き換えに工場は売られるのか?まさに生きるか死ぬか。そして、金にからむ剥き出しの人間の欲望である。
「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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