解説
在日コリアン3世のプロサッカー選手、鄭大世(チョン・テセ)を3年半にわたり追いかけたドキュメンタリー。いっさいのナレーションを排し、運命に翻弄され続けた一人の若者の葛藤が、真実の言葉と行動だけで描かれる。これまで数々の在日サッカー選手が北朝鮮代表に名を連ねたが、ほとんどの選手が“お客様”としての扱いを受けて主力として考えられてこなかった。そんな状況下で現れた待望のストライカー、鄭大世。父親は韓国籍の在日だが、朝鮮学校で教育を受けてきたため、本人は祖国を北朝鮮としている。そんな複雑な環境で生まれた彼は、人一倍反骨精神が強くそれが原因で孤独感を味わうことも多い。日本では攻撃的な重量型選手として、日本代表チームに彼がいればと願うサッカーファンは多かったはずだ。しかし彼は北朝鮮代表チームを選んだ。なぜ日本代表ではなく、北朝鮮代表だったのか。カメラはW杯予選を突破していく彼の姿を捉えながら、その答えを探ってゆく。そして2010年W杯南アフリカ大会。世界王者・ブラジル戦の惜敗、ポルトガル戦の歴史に残る大敗。夢にまで見たワールドカップの舞台を彼はどう見たのか。帰国後、突如発表されたドイツブンデスリーガ2部への移籍。2011年、W杯ブラジル大会アジア3次予選ではついに日本代表との対戦が発表される。スポットライトに照らされた日本代表選手たちの影で、必死にゴールを求めてきた男をカメラはさらに深く見つめ続ける……。
ユーザーレビュー
「TESE」のストーリー
ドキュメンタリーのため、ストーリーは割愛します。
「TESE」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「TESE」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2011 |
公開年月日 | 2011年11月26日 |
上映時間 | 85分 |
製作会社 | 「TESE」製作委員会(東京さくら印刷 =ロード・トゥ・シャングリラ=エイチ・ケイ・リミテッド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | 不明 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 不明 |
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