解説
「板尾創路の脱獄王」で監督デビューを果たした板尾創路が監督・脚本・主演を務める第2弾。古典落語“粗忽長屋”をモチーフに、記憶を失くした落語家とその恋人の運命を描く。共演は「ステキな金縛り」の浅野忠信、「漫才ギャング」の石原さとみ、「さらば愛しの大統領」の前田吟、「さや侍」の國村隼、「十三人の刺客」の六角精児。
ユーザーレビュー
「月光ノ仮面」のストーリー
敗戦の痛手から日本が立ち直り始めた昭和22年の満月の夜。とある活気ある町並みに、ボロボロの軍服に身を包み、顔中に包帯を巻いた男(板尾創路)がやって来る。男は客の笑い声に導かれるように寄席小屋へと足を踏み入れ、何とそのまま高座に上がってしまう。どうやら男の正体は、落語家・森乃家うさぎらしい。真打ち目前まで行き、将来を嘱望された人気若手落語家だったが、戦争に召集され戦死したと思われていた。彼の突然の帰還を歓喜して受け入れる森乃家一門・天楽師匠(前田吟)の娘、弥生(石原さとみ)。将来有望なうさぎと結婚の契りを交わしたかつての恋人である。ところが男はすべての記憶を失くしていた。かつてうさぎが使っていた部屋に住み森乃家一門としての生活を始めたものの、男の口からは何も語られない。だが、自分が書き残したという帳面を受け取った時、不意に十八番だった古典落語“粗忽長屋”を呪文のようにつぶやき始める。まもなく、男は森乃家小鮭という新たな芸名で高座に復帰。客も拍手もまばらだったが、やがてその個性的な芸風が人気を集めていった。そんな折、もう一人の男・岡本太郎(浅野忠信)が戦場から帰ってくる。その姿を見て、激しく動揺する弥生。戦地から舞い戻ったふたりの男。ひとりの女。闇夜に輝く月。彼らの数奇な運命のゆくえはいかに……。
「月光ノ仮面」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「月光ノ仮面」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2011 |
公開年月日 | 2012年1月14日 |
上映時間 | 102分 |
製作会社 | 「月光ノ仮面」製作委員会 |
配給 | 角川映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | DTS |
コピーライト | (C) 2011「月光ノ仮面」製作委員会 |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2012年1月下旬号 |
REVIEW 日本映画&外国映画 公開作24作品、72本の批評 「永遠の僕たち」 UPCOMING 新作紹介 「月光ノ仮面」 「月光ノ仮面」-異形の映画作家・板尾創路の魔力 インタビュー 板尾創路[監督・脚本・主演] 「月光ノ仮面」-異形の映画作家・板尾創路の魔力 寄稿 映画制作における板尾創路の究極の理解者より 「月光ノ仮面」-異形の映画作家・板尾創路の魔力 作品評 迷宮感覚に満ちた箱庭に誘う中毒性の高い作家映画 REVIEW 日本映画&外国映画 公開作24作品、72本の批評 「月光ノ仮面」 |