ルート・アイリッシュ
るーとあいりっしゅ Route Irish
解説
「麦の穂をゆらす風」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したケン・ローチ監督が、イラク戦争で戦死した友人の死の真相を探る男の姿を通じて、戦争の後遺症を抱えながら生きる人々の姿をスリリングに描く。出演は「アンダー・ザ・スキン」のマーク・ウォーマック、『主任警部アラン・バンクス』のアンドレア・ロウ。
ユーザーレビュー
「ルート・アイリッシュ」のストーリー
2007年、リバプールの教会。イラクで戦死した兵士フランキー(ジョン・ビショップ)の葬儀が行われていた。参列したファーガス(マーク・ウォーマック)は、戦死した当日、電話に“大事な話がある”という親友フランキーからのメッセージを受けながら、それに答えることができなかった。関係者の話によるとフランキーは、イラクで最も危険なエリア“ルート・アイリッシュ”にいるときに車が炎上し、帰らぬ人になったという。しかし、その説明に納得できないファーガスとともに、残されたフランキーの妻、レイチェル(アンドレア・ロウ)も衝撃を受けていた。葬儀の場で、知人のマリソル(ナイワ・ニムリ)から、フランキーの残した手紙と携帯電話を受け取ったファーガスは、携帯電話に保存されていた画像の言語の翻訳を、イラク出身のミュージシャン、ハリム(タリブ・ラソール)に依頼。そこに映っていたのは、罪のない2人の少年が銃殺される様子だった。撃ったのはイラクにいる兵士ネルソン(トレヴァー・ウィリアムズ)。その場にいたフランキーは激怒していた。それを見たファーガスはフランキーの死に対して不信を抱く。フランキーをイラク戦争に誘ったのは彼だったが、身分は国家の軍隊が派遣した兵士ではなく、戦争をビジネスにする企業が大金と引き換えに派遣したコントラクター(=民間兵)だった。しかし、タフなファーガスとは違い、性格の優しいフランキーは、戦場で精神を崩壊させていったのだった。協力して事件の真相を追ううちに、次第に惹かれ合うようになるファーガスとレイチェル。しかし、彼女との関係には背を向け、ファーガスはひたすらに事件の真相を追う。そして見えてきたのは、軍事企業の秘密。その一方で、事件の証拠となる携帯電話を狙ってレイチェルの家に何者かが押し入り、ハリムは暴行を受ける。やがて、フランキーの死の真相が明らかになってゆく……。
「ルート・アイリッシュ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ルート・アイリッシュ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ 戦争 |
製作国 | イギリス フランス ベルギー イタリア スペイン |
製作年 | 2010 |
公開年月日 | 2012年3月31日 |
上映時間 | 109分 |
製作会社 | Sixteen Films=Why Not Productions=Wild Bunch |
配給 | ロングライド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
公式サイト | http://www.route-irish.jp/ |
コピーライト | (C) Sixteen Films Ltd, Why Not Productions S.A., Wild Bunch S.A.,France 2 Cinema, Urania Pictures, Les Films du Fleuve,Tornasol Films S.A, Alta Produccion S.L.U.MMX |
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